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学長室

長崎大学附属図書館・放送大学長崎学習センター合築棟竣工記念式典における学長挨拶

2007年05月30日

長崎大学附属図書館ならびに放送大学長崎学習センター合築棟の竣工記念式典に際しまして,一言ご挨拶申し上げます。

本日は,文部科学省生涯学習政策局生涯学習総括官・清木孝悦様,文教施設企画部企画官・竹田健児様,学術整備基盤室長・井深順二様,長崎県教育委員会教育長・横田修一郎様はじめ多数のご来賓の皆様にご出席いただきまして,まことに有難うございます。また,この合築棟の完成までには,実に多くの方々のご協力とご支援を賜りました。ここに長崎大学を代表いたしまして,心よりお礼申し上げます。

長崎大学は,1857年のオランダ海軍軍医ポンペ先生による「医学伝習所」の設置を創基としており,2007年の今年は150周年になります。この記念すべき年に,附属図書館を新たに拡充することができたことをまことに嬉しく思います。

長崎大学には,毎年2,000名の学生が,希望に満ちて入学してきます。その学生諸君に対して,長崎大学は「学生顧客主義」の標語のもと,世界最高水準の教育を提供することを約束していますが,そのためには図書館の充実が必須不可欠であります。

4年前,200人の学生の連署による手紙が学長室に届きました。そこには,図書館の開館時間の延長と学生用図書の充実を求める声が切々と書かれていました。その手紙をうけて,私は,閉館時間をそれまでの午後6時あるいは午後7時から午後9時45分まで延長し,土曜日・日曜日も開館とし,さらに6,000万円を投じて学生教育図書を整備し,30年ぶりに閲覧室の机と椅子を更新しました。それからの4年間,入館者数は年々2 万人ずつ増加し,4年前の42万人から,最近の50万人へと実に20%増加しました。

このたび,合築棟が完成し,「メディア・ルーム」と「ライブラリー・ラウンジ」という新しい学習空間ができました。長崎大学の学生は,この新しい空間で,より活動的な,より自発的な学習に励み,われわれが期待する以上に図書館を利用してくれるものと確信します。

4年前から長崎大学図書館を市民の皆様に公開しています。もちろん放送大学の皆様にも自由にお使いいただいております。長崎大学キャンパスでの放送大学の皆様のお姿はわれわれの励みです。

放送大学長崎学習センターは長崎大学にとって必須無二のパートナーです。長崎大学は,同センターとともに「長崎は昔から町全体が大学であった」というべき,この学問の町・長崎の正当な後継者として,学生の教育のみならず,市民の皆様の生涯学習の場としてもお役に立ちたいと願っています。

本日ご出席の皆様におかれましては,今後とも長崎大学ならびに放送大学長崎学習センターにご協力とご支援を賜りますようお願い申し上げまして挨拶といたします。

長崎大学長   齋 藤   寛