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看護師における福島第一原子力発電所事故後の離職意識についての調査

福島県立医科大学附属病院の佐藤良信看護師(本学医歯薬学総合研究科保健学専攻修士課程修了)と原爆後障害医療研究所の高村昇教授らが行った「福島第一原子力発電所事故後の看護師の離職意識に関連する要因」の研究論文が、3月27日付けで米総合医科学雑誌であるPLOS ONEに掲載されました。

これは長崎大学と福島県立医科大学の共同研究として行われたもので、2011年3月の事故後に、福島県立医科大学附属病院の看護師の離職意識に関連する因子の同定を、アンケート調査をもとに統計学的に解析したもので、その結果離職意識は「未就学児と同居していた」、「福島市周辺での生活に不安を感じた時期があった」、「放射線の影響を心配して避難を考えた時期があった」、「将来放射線による子どもへの健康影響があると考えている」看護師に高頻度にみられたことが明らかになりました。これらの結果は、医療従事者における被ばく医療学の正しい理解の重要性を示すものです。
なお、本論文は、下記のウェブサイトで入手可能です。
http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0122389