HOME > NEWS > 詳細

News

ここから本文です。

アフリカ開発会議のサイドイベントで水産・環境科学総合研究科長の萩原教授が講演を行いました

第6回アフリカ開発会議(TICAD ?)のサイドイベントとして”Embracing Blue Economy for Africa's Accelerated Development"と題するシンポジウムが、8月25日にナイロビのヒルトンホテルで開催されました。シンポジウムは、ケニア共和国政府、ケニア水産省並びにケニア海運・海事省が主催し、欧州連合、ドイツ国際協力公社、日本国政府、国連環境計画、世界銀行から協賛がありました。Blue Economyとは気候変動に対処しながら、生物を含めた海洋と内水面の資源を効果的かつ持続的に活用することによって、食糧保障、雇用確保、経済成長に繋げようとする取り組みです。アフリカ各国のほか、諸外国から約200名が参加しました。

冒頭でケニア、リベリア、シエラレオネ、タンザニアの関係省庁の大臣と世界銀行の代表が挨拶し、Blue Economyへの期待と日本国政府への謝辞が述べられました。引き続き行われたセッションIでは主として政策面から、セッションIIでは実施例の紹介と討議が行われました。長崎大学水産・環境科学総合研究科長の萩原篤志教授はセッションIIで招待講演を行い、長崎大学がマセノ大学・モイ大学・KMFRI(ケニア国立海洋水産研究所)と協力して、ビクトリア湖畔の周辺住民の生活向上に寄与するためにキスム市を拠点として実施してきたLavicord(LAKE VICTORIA COMPREHENSIVE RESEARCH DEVELOPMENT PROJECT)事業の中で、特に水産分野(漁業技術・養殖技術・漁獲物の価値向上)の研究事例と技術革新について紹介し、賛辞の声が寄せられました。引き続き行われたパネルディスカッションでも活発な討議が行われ、その中で、萩原教授は、1)アフリカを基盤とした水産学振興のための学会の設置による研究活動と人材育成の促進の重要性、2)アフリカ独自のイノベーション創出が重要であり、先進国の技術とは異なる低コストの技術開発に注力すべきである、との提言を行いました。

 

熱心に耳を傾ける参加者。
関心の高さがうかがえる。
(写真:ケニア水産庁提供)

アフリカ各国から集まった参加者