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工学研究科 松田浩教授、出水享技術職員が開発した技術が国土交通省から高い評価を受けました

長崎大学大学院工学研究科 松田浩 教授、長崎大学大学院工学研究科 出水享 技術職員、佐賀大学大学院工学系研究科 伊藤幸広 教授らが民間会社等と共同で開発した技術「スリット応力解放法」が国土交通省の審査の結果、NETIS(新技術情報提供システム)に登録(登録番号:CG-160009-A)され、10月14日から専用のページで公開されています。

現在、高度経済成長期に建設された数多くの橋梁の老朽化が問題となっており、全国で維持管理・長寿命化対策が行われています。橋梁の約4割を占めるプレストレストコンクリート橋(PC橋)の維持管理において,各部材の残存プレストレス(現有応力)を把握することは安全性能を評価する上で最も重要です。
スリット応力解放法は、従来法と比較して特に測定精度や作業性において優れた方法となっています。スリット応力解放法はPC橋を部分的に切削し,応力解放した際のひずみを光学的全視野ひずみ計測装置により測定し,現有応力を測定する方法です。本技術は従来技術と比較して現有応力の測定精度が高いことからPC橋の安全性確認、定期的な維持管理および補修・補強設計の基礎データを得る目的で有用となります。このことから、国・自治体が進める橋梁を中心とした道路ネットワークの安全性の確保に貢献でき、予防保全に基づくインフラのライフサイクルコストの縮減に寄与することができます。

*NETISとは、大学・民間企業等により開発された新技術に係る情報を、共有及び提供するためのデータベースであり、国土交通省によって運営されています。NETSI登録には国土交通省の審査が行われ、審査基準に合格した技術のみ登録されることになります。

*スリット応力解放法は2016年7月に国土技術開発賞を受賞しました。



NETIS公開ページ
http://www.netis.mlit.go.jp/NetisRev/Search/NtDetail1.asp?REG_NO=CG-160009&TabType=2&nt=nt

スリット応力解放法の詳細(出水享 技術職員 の学位論文)

https://nagasaki-u.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=9069&item_no=1&page_id=13&block_id=21


国土技術開発賞
http://www.jice.or.jp/award/detail/207

開発者:佐賀大学、長崎大学、宮崎大学、福岡県工業技術センター、(株)計測リサーチコンサルタント、(株) K&Tこんさるたんと,

計測状況
計測状況

計測装置

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