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福島県川内村復興推進拠点において、韓国原子力医学院(KIRAMS)の看護師・救急救命士が被ばく医療研修を実施

   5月7日、8日に長崎大学が拠点を設置している福島県川内村において、韓国原子力医学院(KIRAMS)の看護師、救急救命士6名が被ばく医療研修を行いました。KIRAMSは、韓国における原子力災害医療の中心的役割を果たしている病院で、世界保健機関(WHO)が主導する緊急被ばく医療ネットワーク(REMPAN)にもメンバーとして参画しています。長崎大学は、これまでもKIRAMSの医師や看護師を受け入れて研修を行ってきましたが、今回はKIRAMSからの要望を受けて川内村での研修を実施しました。

   二日間の短い滞在でしたが、震災の影響を受けた川内村、富岡町の視察から除染の現場や仮置き場の見学、食品モニタリングや環境モニタリングの結果をもとにしたリスクコミュニケーションの研修、さらには川内村の遠藤雄幸村長とのディスカッションなどを通じて、原子力災害からの復興における専門家の役割についての研修が行われました。参加者からは、「非常に密度の高い研修で、二日間では足りなかった」という声が多く聞かれ、今後の定期的な研修について要望が出されました。

   東アジアにおける原子力災害医療ネットワークの構築は、高度被ばく医療支援センターおよび原子力災害医療・総合支援センターである長崎大学にとって重要な使命であり、今後も有機的な連携に向けた取り組みを継続する予定です。

KNNセンター(川内村・長崎大学・原子力安全研究協会 共同復興推進支援センター)での研修の様子
KNNセンター(川内村・長崎大学・原子力安全研究協会 共同復興推進支援センター)での研修の様子

川内村の食品検査場にて
              川内村の食品検査場にて