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長崎大学とフランス放射線防護・原子力安全研究所(IRSN)とのキックオフセミナー、および学術交流協定締結式が開催されました

   10月24日に長崎大学とフランス放射線防護・原子力安全研究所(IRSN)とのキックオフセミナーが坂本キャンパスのアイソトープ実験施設で開催されました。IRSNは、フランス2002年に組織した原子力安全と放射線防護を目的とした商工業的公施設法人で、フランスにおける放射線防護(放射線から一般公衆をまもる)の基準作りや、関連する基礎的研究、さらには放射線障害に対する治療法の開発などを行っています。またフランス国内にとどまらず、ヨーロッパ連合(EU)における放射線防護基準や原子力災害時の対策マニュアルの策定についても大きな役割を果たしています。

   今回のセミナーには、IRSNからの参加者8名を含む約40名が参加し、両機関における放射線医療科学分野の研究成果についての発表が行われました。セミナーでは原爆後障害医療研究所の宮?所長、IRSNのジャン・クリストフ・ニール所長から両研究所の活動内容について紹介があったのに続いて放射線基礎研究分野や幹細胞研究、線量評価、福島復興支援等についての発表が行われました。今後、今回のセミナーを契機として、本学とIRSNとの共同研究が発展することが期待されます。

   セミナー終了後、両機関の学術交流協定締結式が文教キャンパスにて行われました。協定書への署名後、河野茂学長からは、両機関の共同研究、連携を通じた放射線医療科学分野の研究成果、さらには福島復興に資する科学的知見の提供についての期待が述べられ、ジャン・クリストフ・ニール所長からは特に低線量被ばく分野や医療被ばくについての共同研究の期待が表明されました。今後は共同研究に加え、学生や研究者の人材交流への進展が期待されています。

セミナー終了後の集合写真
セミナー終了後の集合写真
調印式
調印式