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長崎学生ビジネスプランコンテストで、波佐見焼のシェアリングサービスを提案した学生グループ「Kigae」がグランプリを受賞

11月14日(金)に出島メッセ長崎で開催された、長崎学生ビジネスプランコンテストにおいて、長崎大学の学生グループ「Kigae(キガエ)」が県内の大学、高等専門学校など38組の応募の中から、見事グランプリを受賞しました。同コンテストは、長崎県内の起業を目指す学生を対象に大学発ベンチャー起業の発掘、育成支援、チャレンジ精神の養成を目的として開催されています。

グランプリを受賞した学生グループ「Kigae」にインタビューを行いました。

学生グループ「Kigae」(左から山羽さん、渡久山さん)

「Kigae」は、水産学部3年山羽香穂さんと経済学部3年渡久山みのりさん、2名のグループです。今回のコンテストのために結成されたわけではなく、昨年12月から活動をしています。

受賞したビジネスプランについて教えてください。
波佐見焼の余剰在庫を活用した「波佐見焼のシェアリングサービス」です。月額500円で最大50点まで食器を借りることができます。利用者はユーザー登録後、まず10点の波佐見焼セットを選ぶことができ、それが自宅に配送されます。その後は、東彼杵郡の波佐見町に足を運ぶことにより、別の食器への交換や、借りる数を増やすことが可能です。

波佐見焼の食器

このビジネスプランを考えた背景、きっかけはなんですか。
山羽さん:以前、波佐見焼と有田焼を販売するアルバイトをした経験があり、波佐見焼の歴史や課題を知り、興味を持ちました。日常的に波佐見焼を購入する方々の年齢層は高めで、Z世代(※)が好みそうなデザインの陶器があっても、手に取ってもらう機会はあまり多くありません。波佐見町の商社には、そういった在庫が多く眠っています。この課題についてコンサルタントの知り合いに相談したところ、話が盛り上がり、実際に何かやってみようということで、このプランを考えることになりました。

※Z世代…概ね1990年代中盤から2000年代終盤までに生まれた世代のこと。現在の12才~25才。

なぜ、「Kigae」というグループ名なのですか。
「服を着替えるように器を替えてみては」という発想から、「器替」という言葉が波佐見町でのプロジェクトで以前から使用されています。自分たちのプロジェクトにもぴったりの言葉だと思い、漢字で「器替え」、これをアルファベットで「Kigae」と名付けました。

ビジネスプランに関連して調査を行ったとお聞きしましたが、どんな調査を行いましたか。
今回のプランのターゲットは、Z世代です。よって、大学生を中心に112人にアンケートを実施しました。その結果がこのグラフです。
意外だったのは、食器の購入場所はインターネットではなく、実店舗や陶器市などのイベントが多いことでした。また、食器一枚を購入する際の最高額について、回答者の半数以上が1000円未満と積極的にはお金を使っていないことがわかりました。
これらの結果から、今回のビジネスプランの価格設定などを行いました。









今回の経験を今後どのように活かしていきますか。
今回のコンテストは、本番前にプレゼン講座や個別指導もあり、とても良い経験になりました。また、グランプリを受賞することができ、自信にもなりました。
今後は、このビジネスプランで実際に起業を検討しています。経営は波佐見町の方が行い、私たちは学生の立場で関わりたいと思っています。