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  • 受 賞

日本薬剤学会第37年会において博士課程4年の加藤直也さん(医薬品情報学分野)が最優秀発表者賞を受賞

医歯薬学総合研究科 医療科学専攻 博士課程4年の加藤直也さん(医薬品情報学分野)が、日本薬剤学会第37年会(令和4年5月26日~28日、オンライン開催)において最優秀発表者賞を受賞しました。
受賞対象となった発表は「LDL受容体を標的とする新規ApoE模倣ペプチド修飾脂質ナノ粒子による脳内DDSの開発」と題するものです。

本研究では、脳への薬物送達の障壁となる血液脳関門(BBB)を効率的に透過することを明らかにしたペプチドを研究室独自の脂質構造を介して修飾した、脳指向性リポソームおよび脳指向性mRNA内封脂質ナノ粒子の機能性評価をおこないました。結果として、組織透明化技術を応用した脳内分布評価法を用いることで脳指向性リポソームが効率的に脳内に移行していることを明らかにいたしました。また、脳指向性mRNA内封脂質ナノ粒子がBBBを模倣した細胞単層膜を透過し、脳腫瘍の一種であるグリオーマ細胞で高いタンパク質発現を達成したことも併せて報告いたしました。今回その重要性と今後の有用性が高く評価され本賞の受賞に至りました。

 

博士課程4年 加藤直也さん
(医薬品情報学分野)

賞 状