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多文化社会学部生がホースセラピーの現場に関する研究報告会を実施

 7月6日(水)、多文化社会学部の学生達が「リサーチ基礎」の授業で約2か月間実施した「ホースセラピーの現場」に関する調査・研究の報告会を、総合教育研究棟にて開催しました。

 


 調査では、長崎市いこいの里あぐりの丘、乗馬施設「TERRACEからふる」を運営する社会福祉法人南高愛隣会の皆さまにご協力いただき、学生らは施設の2頭の馬と交流するとともに、関係者へのインタビューを行いました。

 ホースセラピーとは、馬と接する(馬に乗る、触れる、エサを与える、世話をする)ことにより、心や身体に障害がある方の精神機能と運動機能を向上させ、社会復帰を早めるリハビリテーションの方法の一つです。長崎県内では3か所で実施されています。

 

研究報告を行う多文化社会学部生


 学生達の研究発表では、「楽しい」「悲しい」「ほめる」「イライラする」といった人間の態度に対する馬の反応の細かな分析、ホースセラピーとキャンドルセラピーの比較、地域社会における乗馬施設の意義、モンゴルと日本での馬への意識の違いや飼育環境の課題などが報告され、馬と飼育の現場の多面的な姿が浮き彫りになりました。最後に学生グループが制作した、モンゴルの地を舞台とした馬と男の心の物語が朗読され、会場が感動に包まれるなか、報告を終えました。

 報告会には、南高愛隣会の多くの皆さまの参加があり、貴重な意見をいただきました。報告後に、絢野ナチン南高愛隣会ホースセラピー研究センター室長から、研究の評価と教員、学生達への感謝の言葉が述べられました。

 この科目の担当である佐藤靖明准教授は趣旨説明と司会をし、科目代表の賽漢卓娜准教授は最後に報告会のまとめを述べました。また、今回の研究成果を集めた冊子を制作予定である旨、コメントがありました。

感謝の言葉を述べる絢野ナチン氏(南高愛隣会ホースセラピー研究センター室長)

本報告会のまとめを述べる多文化社会学部、賽漢卓娜准教授

あぐりの丘での授業風景(5月14日)

研究に協力いただいたあぐりの丘の2馬 [左:マロン 右:アヤノ]


多文化社会学部ホームページ
http://www.hss.nagasaki-u.ac.jp/

教員紹介:賽漢卓娜 准教授
http://www.hss.nagasaki-u.ac.jp/archives/professors/900?pid=5647

教員紹介:佐藤靖明 准教授
http://www.hss.nagasaki-u.ac.jp/archives/professors/18674?pid=5647