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情報データ科学部・病院臨床研究センター共催で特別講演会を開催

 令和4年7月20日(水)に情報データ科学部及び病院臨床研究センター共催で長崎大学内の連携強化や教育研究の更なる発展を目的として特別講演会を開催しました。講師にはハーバード大学よりKoichiro Shiba先生をお招きし、130名以上の学内教職員・学生が参加しました。Koichiro Shiba先生は2020年にハーバード大学大学院のPopulation Health Sciences分野で博士号を取得後、Harvard T.H. Chan School of Public HealthにてResearch Fellowを務めておられます。

 「データサイエンス時代を生き抜くエビデンスの批判的吟味入門」をテーマとし、データ分析の方法、結果の解釈方法等について講話がありました。個々のエビデンス(科学的根拠)は様々な仮定や条件の上で成立するため、エビデンスの質を取捨選択するスキルや、データの背後にある因果構造の知識が必要であること、客観的データに基づき意思決定をすることが重要であること等を述べられました。

 講話後は、講師と情報データ科学部の植木優夫教授、松本拡高准教授、高橋将宜准教授、大学病院の田代将人講師、佐藤俊太朗助教を交えて、パネルディスカッションが行われました。パネルディスカッションでは、講師の学生時代の話、ハーバード大学へ進学した経緯など内容は多岐にわたり、参加者の多くが情報データ科学部の学生であったため、アメリカのデータサイエンス産業の現状等についてのお話もありました。また、公衆衛生とデータサイエンスの専門家であるお立場から、情報の専門家が医療のデータを分析する際の留意点として、データの解釈、質の評価には医療の専門家の協力が重要となるといった指摘もなされました。

講演を行うKoichiro Shiba先生

熱心に聞き入る参加者

パネルディスカッションの様子