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  • 受 賞

医歯薬学総合研究科(薬学系)山吉麻子 教授、山本剛史 准教授、博士後期課程の大山将大さんが、日本核酸医薬学会第7回年会にて受賞

日本核酸医薬学会第7回年会(2022年7月31日~8月3日、東京)において、医歯薬学総合研究科(薬学系)機能性分子化学研究室の山吉麻子 教授が学術賞を、山本剛史 准教授が奨励賞を、博士後期課程(1年)の大山将大さんが川原賞を受賞しました。

山吉麻子 教授は、「ノンコーディング遺伝子およびその発現調節機構を標的とした核酸医薬の創製」という研究題目で学術賞を受賞しました。本賞は、世界の核酸医薬の学術的展開および技術革新に著しく貢献した個人や団体に贈られるものです。

山本剛史准教授は、「アンチセンス核酸医薬の社会実装に向けた候補化合物探索開発スキームの構築」という研究題目で奨励賞を受賞しました。本賞は、核酸医薬の基礎および応用に関し、独創的な研究業績をあげつつあり、核酸医薬の将来を担うことが期待される個人に贈られます。

大山将大さんは、「エクソソーム随伴導入型DDSの高機能化に寄与する新たなリンカー構造の探索」というタイトルで、エクソソーム随伴型薬物送達システムのリンカー構造に着目し、強力に結合するアビジン・ビオチン相互作用を利用した新規抗体結合型核酸を作製しました。この新規抗体結合型核酸を肺がん細胞の培地に添加したところ、細胞内に取り込まれ、標的遺伝子の発現を抑制することを見出しました。今後はこの新規抗体結合型核酸の抗腫瘍能の実現を目指しています。川原賞は特に優秀な発表に対して贈られます。

長崎大学の同一研究室から3名の受賞となり、国内外に大きな存在感を示しました。研究のさらなる発展が期待されます。