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国際公会計学会第25回全国大会が開催されました

国際公会計学会第25回全国大会が,「長崎開港450 年の歴史を踏まえた公会計―過去と現在、今後の展望-」のテーマを掲げ,2022年8月20・21日(土・日)に,長崎大学経済学部を当番校として,オンラインで開催されました(準備委員長:経済学部徐陽教授)。
 今回の全国大会では,経済学部同窓会「瓊林会」の協賛,長崎県,長崎市,長崎大学,長崎県立大学の後援を受け,全国の大学・研究機関,行政,民間から80名を超える方が参加し,活発な質疑応答が展開されました。
 大会開会に際して,河野茂長崎大学長から開会挨拶がありました。続いて,記念講演では,田上富久長崎市長から「長崎の町づくり-100年にいちどの長崎-」のタイトルで,これからの長崎についてお話しがありました。統一論題報告では,山本清座長(国際公会計学会長)のもと,長崎市シーボルト記念館 德永宏館長から「明治初期における長崎県の財政」,本学経済学部 南森茂太准教授から「明治初期の地方公会計と長崎」,長崎県総務部財政課 小林純課長から「長崎県の財政について」のタイトルで報告がされました。大会2日目には,6つの自由論題報告と統一論題討論が行われ,深浦経済学部長と徐陽教授による閉会挨拶をもって,盛況のうちに閉会しました。
 本学会では,参考になる話が多々ありました。特に,田上市長の講演の中で紹介された「儲かる市役所」を目指した社会福祉会館機能を確保するための官民連携の試みは,従来のPFIとは異なる手法で,他の自治体での参考になるものと思われます。また,統一論題では,長崎県の産業の現状や財政の課題,幕末・明治期の厳しい財政状況から経費削減や人件費削減に取組んでいた長崎の紹介や,大蔵省の政府会計情報の開示に先立って長崎出身で日本の近代統計の祖といわれる杉亨二が政府や地方公共団体の財政状況把握を主導した話が紹介されました。
 田上市長による講演を含めると,長崎の歴史,長崎の現在,長崎の未来の話を聞くことができる構成にすることができ,まさに「長崎開港450年の歴史を踏まえた公会計-過去と現在、今後の展望-」にふさわしい内容になりました。