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  • 教育・研究

茂木にある100年の歴史を持つ日本家屋、伊達木邸へご招待いただきました。

8月23日(火)、ウクライナの学生が、日本文化を学ぶ授業の一環として、大正10年(1921年)に建てられた、茂木にある伊達木邸へご招待いただきました。


伊達木先生は、長崎大学で華道の外部講師として、今回の訪問以前にウクライナ学生をご指導いただいたご縁があります。

これまで、長崎の町家、料亭橋本など、日本古来の風景を残す建物を見てきた学生たちも、現代も人が住み続けている伊達木邸は、新鮮な様子です。伊達木先生から、大正10年(1921年)に建てられたと聞くと「ウクライナには、あまり歴史ある家は残っていません。」と驚き、興味深く周囲を観察する学生の姿が見られました。


伊達木邸を探索するウクライナ学生

伊達木先生のお話を学生に伝える森保先生

長く続く歴史の中で、古くから変わらない柱や箪笥などがある一方で、長く住み続けるために改修を加えられた部分もあり、人が暮らす家ならではの時の流れ感じることができました。中でも、窓から望める、手入れが行き届いたお庭は絶景で、窓際にある椅子は学生たちのフォトスポットになっていました。

学生たちのお気に入りフォトスポット

伊達木邸を出た後は、茂木の町並みを散策しました。

玉台寺では、ご厚意で、鐘を突いて鳴らす体験をさせていただきました。「ゴーン」と長く響く鐘の音に、驚きながらも貴重な経験ができ、喜んでいる様子が見られました。

 

玉台寺の階段を上るウクライナ学生

 

玉台寺の鐘を鳴らすウクライナ学生

続いて、伊達木先生より、茂木の名物菓子「一口香」をプレゼントしたいと申し出があり、お店へ向かいました。出迎えてくれた専務の榎さんは、ウクライナの学生が授業の一環で茂木へ来ていると知ると、全員に冷たい「びわの実フラッペ」をプレゼントしてくださいました。天気が良く、暑い日だったため、フラッペを受け取った学生は嬉しそうにお礼を言っていました。お店の前で記念写真を撮影した後は、港で冷たいデザートを満喫しました。

専務の榎さんとウクライナ学生

 

いただいた「びわの実フラッペ」を食すウクライナ学生

最後に、案内されたのは茂木合同庁舎です。長崎市茂木地域センターでは、「ウクライナ人道支援に係る募金」として寄付金を募っており、長崎大学で学ぶウクライナ学生を応援したいとの思いから、お声がけいただきました。寄付金は、日本赤十字社が実施している「ウクライナ人道危機救援金」へ送金されるとのことです。

草野所長に出迎えられ、センター職員の皆さんよりご挨拶いただいた学生は日本語で「ありがとうございます。」とお礼を述べていました。

 

長崎市茂木地域センター所長 草野さん

 

長崎市茂木地域センターの職員の皆さん

その後、草野所長や茂木校区連合自治会長の池山さんとの歓談の機会も設けられ、学んだ日本語を使い、会話を楽しみました。お土産に、今夏茂木町で行われた長崎市編入60周年記念茂木花火大会の手ぬぐいとうちわをいただきました。

 お土産の手ぬぐいを紹介する池山会長

地域センター前にて写真撮影

これにて、伊達木邸から始まった、茂木探索は終了し、茂木地域センターの皆さんに見送られながら、貸し切りバスで長崎大学へ帰ってきました。茂木の皆さんの温かな心遣いに触れ、笑顔が絶えない一日になりました。