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「NHK大学セミナー」および「大気環境概論特別編」を 中部講堂で実施(環境科学部)

10月4日(火)、「NHK大学セミナー」および「大気環境概論特別編」を中部講堂で実施しました。NHKながさきによる「大学セミナー」の講演会が開催された後、環境科学部の1年生向け講義である「大気環境概論」の特別編が実施されたものです。当日は、環境科学部学生を中心として、長崎大学の学生・教職員約180名が参加しました。

「NHK大学セミナー」では、NHKエンタープライズの堅達京子エグゼクティブ・プロデューサー(EP)をお招きして、「脱炭素革命への挑戦 気候危機を食い止めるために」と題した講演会を実施しました。講演では、報道番組のディレクター、プロデューサーを歴任され、気候変動を伝える番組を制作してこられた堅達氏から、現在世界規模で発生している「気候危機」の実状が報告されました。COP26の取材報告等を通じて、「世界の平均気温の上昇を産業革命以前に比べて1.5℃に抑える」世界の約束と、そのためには世界のCO2排出量を2030年までにほぼ半分に、2050年ごろに実質ゼロにする「脱炭素革命」が必要であることが力強く呼び掛けられました。会場の学生との質疑応答では、気候危機の事実にもかかわらず、なぜ人々(日本)の行動が変わらないのか、危機をめぐる社会的不平等性を解消するにはどうすればいいか、といった問題意識が寄せられました。

NHK大学セミナーを受けて、「大気環境概論特別編」が実施されました。環境科学部の教員・学生による脱炭素社会を目指す取り組みの報告・紹介と、登壇者によるパネル・ディスカッションが続きました。環境科学部では、堅達氏から報告された気候危機の「後戻りできない状況」に立ち向かうため、“融合研究”の多角的かつ総合的な視点に基づき、「気候変動」問題の解明や、「脱炭素社会」の構築に向けた知見と取り組みを積み重ねてきました。

○ながさきカーボン・オフセット推進協議会との協定提携について

昔 宣希 准教授による環境科学部と協議会の連携の説明

環境科学部では、ながさきカーボン・オフセット推進協議会と連携し、日常生活や経済活動において避けることができないCO2等の温室効果ガスの排出量について、県内の森林による炭素吸収分でオフセットする炭素中立を実践していきます。
なお、長崎大学リレー講座2022においてもカーボン・オフセットを行っています。

矢部 福徳 協議会会長による企業経営における削減努力の試み紹介

実際に、複数の講義内で気候変動や脱炭素社会に関する学びを提供するだけでなく、協議会を招いて学生を含めた議論を進めるとともに、研究実践や人材育成等でも密接な協力関係を築いています。

○長崎市の温室効果ガス80%削減の目標達成に向けた有志学生の取り組みについて

環境科学部学生らによる長崎市との対話と活動紹介

環境問題の次世代ステークホルダーともいうべき大学生・高校生らが中心となって、2021年に「ゼロカーボンシティ長崎」の宣言をした長崎市や市議会との意見交換を試み、独自の環境活動を開始したことを、若者の当事者目線で会場に語り掛けました。

堅達氏、矢部氏、有志学生によるパネル・ディスカッション
会場の参加学生たちもオンライン・アンケートで議論に参加

最後に、会場の参加学生たちが「CO2削減と経済成長は両立可能か」「脱炭素社会の実現は可能か」についてどう感じているかが会場スクリーンにリアルタイムで示されました。その結果を見ながら「これから私たちに何ができるのか」についてパネル・ディスカッションを実施しました。

司会の山口 真弘 准教授により、各パネラーが「これから」を展望し、意見交換
気候変動と脱炭素にどのように向き合っていくのか、世代を超えての議論

「NHK大学セミナー」では、堅達氏のお話から、世界全体規模の視野で示された「気候危機」の現実と対策の動きについて、問題関心を大いに喚起されました。さらに「大気環境概論特別編」では、環境科学部の学生・教員らによる研究・教育・実践活動、さらには立場の違いを越えた連携・協働が始まっているのを知ることができました。環境を問い、未来を守る一歩を踏み出そうとする行動やかかわりの可能性を見出すことができ、たいへん刺激的な学びの機会となりました。メディアと大学それぞれの知見が対話し、これからを展望することで、世界へと広がっていくまなざし・思考と、地域に根差した行動・実践とが連なっていくことを期待します。


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