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  • 社会連携・貢献

長崎大学医学部保健学科・薬学部・医歯薬学総合研究科が長崎市健康まつりに参加しました

 4月30日(日)、長崎市ブリックホールにて、長崎市主催の長崎健康まつりが開催されました。
このイベントでは毎年、長崎市民が自身の生活習慣を見直すきっかけとなるよう、さまざまな健康チェックや健康に関する簡単なクイズ・健康相談が行われています。
 今年は長崎大学からこの健康まつりに、医学部保健学科薬学部医歯薬学総合研究科の3部局が参加しました。

 医学部保健学科のブースで行われたのは、「骨密度測定」です。かかとの骨に超音波をあてて骨密度を測定する簡単な検査ですが、ブースには多くの参加希望者が訪れ、一時整理券の配布を停止する場面もあるほどでした。ブースの運営には保健学科の学生があたり、整理券を配布し参加者を誘導する係、超音波検査を行う係、検査結果の解説・生活習慣のアドバイスをする係など、予め役割を決めていたそうです。そのおかげで、参加希望者が多かったものの、大きな混乱もなく、測定を続けることができたようです。
 「骨密度は年齢とともに下がっていきますが、少しでも骨を丈夫に保つために普段の生活からできる簡単な運動や食事方法についてアドバイスを行っています。」と検査結果の解説をした学生は言います。保健学科は毎年、この健康まつりに参加しており、検査を通して健康な骨を保つための啓発活動を続けています。

検査結果について説明を行う保健学科の学生 参加者に超音波検査を行う保健学科の学生


 薬学部のブースでは、「心臓健康簡易チェック」が行われました。簡易型心電計を用いて心臓の動悸に異常がないかを測定するもので、指先を使ってわずか30 秒で測定できる手軽な検査です。この検査を通して健康に対する意識を高め、病気の早期発見・早期治療に繋げたいという思いでこの検査ブースを出したとのこと。循環器内科の医師とも連携しており、気になる方は検査の後に医師へ相談できる仕組みになっています。
 検査を担当した薬学部の学生は「1人で20人くらい対応して、気が付くと交代の時間になっていました。」と多くの参加者に驚きつつも「今回が2回目の参加ですが、薬局での実務実習を経て、前回よりもうまく説明できるようになってきました。」と大学生活の中での成長を感じているようでした。
 次回は、秋ごろにみらい長崎ココウォークで同じ検査イベントが行われる予定です。

前回の「健康フェア」の様子
薬学部で健康フェア(心臓健康チェック相談会)を実施

 

検査について参加者に説明する薬学部の学生 簡易型心電計で検査をする様子


 医歯薬学総合研究科理学療法学分野では、「肺年齢測定」が行われました。これには2種類の検査があります。1つ目は肺活量の検査で、息を最大限吸い込んだ後に肺から吐き出せる空気の量を測るものです。2つ目は努力肺活量検査といって、同様に息を吸ってから可能な限り(最大限の努力で)一気に吐き出す量を測定します。「正確な測定のためには、息の吸い方、息を吐き出すタイミングが大切です。」と検査を担当した大学院生は説明していました。特に努力性肺活量(勢いよく息を最大限吐き出す)の測定は難しいようで、参加者に丁寧に説明する姿が見られました。
 今回の検査ではCOPD(慢性閉塞性肺疾患:長年の喫煙によっておこる慢性の肺疾患)の疑いがあるかを確認することができます。もしもその疑いがある場合はその場で医療機関への紹介状を書くことが出来る体制が取られており、COPDの早期発見・早期治療を促す取り組みも行っています。
 「肺年齢測定」は毎月開催されており、次回は6月4日(日)に長崎市主催の世界禁煙デーのイベントで行われる予定です。

検査について説明する大学院生 検査について説明する大学院生