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第75回日米学生会議長崎サイトフォーラムで本学の学生が活躍しました

 8月16日(水)長崎大学文教キャンパスにて、第75回日米学生会議(※)「長崎サイトフォーラム」が開催されました。

 第75回日米学生会議は、日米両国の学生各36人、計72人が参加し、8月2日~26日の約3週間にわたり京都、長崎、東京をめぐって開催されます。このうち8月11日~17日の1週間、長崎を会場にして参加学生たちが視察や討論を行なう「長崎サイト」では、本学の多文化社会学部2年生の4名が企画委員として参加しました。「長崎サイトフォーラム」はこの長崎における活動の総括として位置づけられており、長崎において得られた経験や成果を、本学の学生も含む参加学生たちが発表(質疑応答を含め全て英語で実施) しました。


 開催に先立ち、長崎県副知事 馬場裕子氏、長崎サポート委員会委員長 十八親和銀行頭取 山川信彦氏、長崎大学の河野茂学長らから挨拶がありました。

 河野学長は、長崎大学の前身である長崎医科大学が原爆によって甚大な被害を受けたこと、ご自身が戦後に生まれ、その復興とともに歩んできたこと、長崎大学や長崎という町の歴史を熱のこもった言葉で語り、「長崎の様々な場所をぜひ訪れてほしい。本日は充実した議論を展開してほしい。」とこのフォーラムへの期待を述べました。

参加学生に熱く語りかける河野学長
参加学生に熱く語りかける河野学長

 続いて成果発表では、「環境と科学技術」「国際政治と日米関係」「文化と芸術」「言葉と哲学」「社会階層と多様性」「持続可能なビジネス」「法と道徳」の7つの分科会のメンバーから、長崎で学んだことについて、約10分の発表と約10分の質疑応答が行われました。質疑応答の時間は参加学生から次々と手が挙がり、全く時間が足りず、司会者が制するほどでした。


 企画委員として参加した多文化社会学部の学生のひとり、木田莞奈さんは「今回の長崎サイトの目的は平和学習でしたが、長崎は中国やオランダ、ポルトガルとの歴史的な繋がりや、潜伏キリシタンの歴史など、日本の中でもとても珍しい、ユニークな文化がある町であり、それを知ってもらいたかった。そしてその上で、原爆が投下される前、投下された後の長崎を知り、平和について考えてもらいたいと考え企画しました。」と企画に携わった想いを語りました。また、日米を代表する非常に優秀な学生が参加しているため、一つの意見に対しても過去にこういった事例もあるよ、といった形で議論がどんどん深まっていく様子や、自分の意見をしっかりと主張する姿勢、日本の授業との違いに強い感銘を受けたと、長崎サイトへ参加した意義を語りました。

多文化社会学部 木田莞奈さん(写真右)

 
 第75回日米学生会議日本側実行委員長の久野賢登さん(慶應義塾大学 環境情報学部)は、本学企画委員の学生について、「長崎の歴史や文化についてプレゼンをしてくれたり、プログラムの概要を説明してくれたり、英語も堪能で、国籍の垣根を越えて交流し活躍してくれた。」と笑顔で話してくれました。また、長崎で最も印象に残ったプログラムは原爆資料館での被爆者の講話とした上で、「被爆者の方から『今まで何年も講話をしてきたけれども、ここまで充実した講話は人生で初めてです。私の話にここまで興味を持って学ぼうと掘り下げてくれることはなかった。外国の方々とこうしてお話ができて、とても幸せです。』とのお言葉をいただき、心に刺さった。この日米学生会議はやはり特別で意義のあるものだと改めて認識した。」と述べられました。

日本側実行委員長の久野賢登さん
会場
参加者の熱気に包まれる会場


※日米学生会議についての情報は、以下のサイトから。

今回で75回目を迎える歴史ある会議で日米学生会議の出身者には、脳科学者の茂木健一郎さん、元NHK副会長の今井義典さん、日本政策投資銀行社長の橋本徹さん、ヘンリー=キッシンジャー元アメリカ合衆国国務長官、宮澤喜一元内閣総理大臣がいます。

日米学生会議ウェブサイト