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急増する性感染症「梅毒」について緊急セミナーが開催されました

 現在、「梅毒」感染が若い世代を中心に全国的な広がりを見せています。長崎県でも令和 5 年7月2日時点で、梅毒感染者の届出数が過去 10 年間で最大となりました。これを受けて、長崎大学病院感染制御教育センター、長崎大学病院感染症医療人育成センター、長崎大学保健センターでは、12月5日(火)、長崎大学文教キャンパス中部講堂にて「梅毒」を知り、備えるための緊急セミナーを開催し、学生・教職員に対して啓発を行いました。

セミナーの様子

 はじめに長崎大学病院 感染症医療人育成センター 井手 昇太郎 講師から、性感染症「梅毒」について、どのような病気なのか、現在どのくらい拡がっているのか、どのようにして感染するのか、基本的な説明があった後、保健センターの中田 奈々 助教から感染するとどのような症状がでるのか、どこに相談すればよいか、治療法等について説明がありました。

感染症医療人育成センター 井手 昇太郎 講師による説明

保健センター 中田 奈々 助教による説明

 セミナーの最後には、長崎大学病院 感染制御教育センター 泉川 公一 教授より、「このセミナーを緊急開催した大きな理由は、「心当たりのない梅毒感染」が増えてきているところにあります。これまで梅毒は、特定の背景のある方に多く見られましたが、今は誰が感染してもおかしくありません。梅毒に感染することは、「恥ずかしいこと」でも「いけないこと」でもありません。大切なのは診断を受けて治療をして、これ以上の感染を防ぐことを考えていくことです。今回のセミナーの内容をパートナーや友人間でも広めてもらえればと思います。」とコメントがありました。

長崎大学病院 感染制御教育センター長 泉川 公一 教授