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  • 教育・研究

佐世保高専の先生方と半導体教育研究に関する意見交換を実施

 2024年8月2日(金)、佐世保工業高等専門学校(以下、佐世保高専)の教員9名が長崎大学工学部を訪問し、半導体教育・研究に関する意見交換や施設見学を行いました。今年3月に本学工学部総合生産科学域マイクロデバイス総合研究センター(CAMRIS)の教員らが同校を訪問した実績があり、今回の交流が2度目となります。

 初めに坂口大作工学研究科長から「本学の教員の研究内容を知っていただき、実際に施設を見ていただくことで、今後どのように連携していけるか、一緒にできることを探していきたい。」とこの交流の狙いが述べられました。さらに、下田貞幸佐世保高専校長から「まずは教員同士が交流を深めていくことが、半導体教育研究において長崎県全体の発展にもつながるものと期待している。高等教育機関として、お互いに協力し、時には役割分担をしながら進めていきたい。」との期待が寄せられました。

坂口大作工学研究科長 下田貞幸佐世保高専校長


 続いて、情報データ科学部長の柴田裕一郎教授、化学・物質工学コースの大貝猛准教授、電気電子工学コースの中野正基教授より研究内容について紹介がありました。研究の話はもちろん、加えてお三方とも佐世保高専の卒業生や元教員など共通の知人がいたり、佐世保高専で非常勤講師をしていた経験があったり、同校と様々な縁があることが分かり、研究の話にとどまらない様々な共通の話題で大いに盛り上がりました。

研究発表の様子


 施設見学では、坂口大作研究科長から潮流による発電システム(スマートブイ)の研究、電気電子工学コースの石塚洋一教授からElectronic Teaching Laboratory(ETL)、化学・物質工学コースの森村隆夫教授から超高分解能電子顕微鏡(TEM)、化学・物質工学コースの作田絵里教授から錯体化学実験室、機械工学コースの小山敦弘准教授から金属疲労の研究が紹介されました。特に学外の研究者も利用できる研究設備や機器に関しては、どのような解析ができるか等について次々と質問が挙がり、高い関心が寄せられました。

スマートブイの研究を説明する坂口大作教授 作田絵里教授の実験室にて


 参加した佐世保高専の先生方からは、「長崎大学の研究内容がよく分かった」「次は学生や今回来られなかった先生も連れてきたい」「長崎大学との共同研究の足掛かりとなった」など様々な声が寄せられました。双方が訪問し、教員同士が顔を合わせて意見交換をすることで、距離がぐっと縮まった様子でした。今後も継続的な交流を通じて、半導体教育・研究の分野においても連携し、長崎県の発展に寄与することが期待されます。

集合写真