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  • 教育・研究

教育学部「教育原理論」にて、髙田春奈氏(株式会社エスプリングホールディングス代表取締役社長/日本サッカー協会常務理事)にご講義いただきました

 教育学部では必修科目として「教育原理論」を開講しています。本科目は教育学の基本的な概念や教育の理念、また、教育に関する思想・歴史、さらには現代の教育課題について学ぶことを目的とするものですが、12月4日(水)には髙田春奈氏(株式会社エスプリングホールディングス代表取締役社長/日本サッカー協会常務理事)に「スポーツを通して考える”教育”の可能性」と題してご講義いただきました。
 髙田氏は長崎県をホームタウンとするサッカークラブ「V・ファーレン長崎」の社長、日本初の女子サッカー・プロリーグである「WEリーグ」のチェアを歴任し、現在は日本サッカー協会常務理事として活動なさっています。また、長崎市平和宣言文起草委員会委員として長崎からの平和へのメッセージの発信に関わっていらっしゃいます。こうした活動の一方で、髙田氏は東京大学大学院教育学研究科博士課程に在籍し、現役の大学院生として教育思想の研究に従事していらっしゃいます。V・ファーレン長崎でのサッカーを通じた平和の発信や社会連携活動、WEリーグのソーシャル・アクションや地域活動と「教育」はどのような関係にあるのか。こうしたことについて、ご自身の教育学との出会いや現在のご研究、これまでのビジネスのご経験を踏まえてお話しいただきました。そして、「平和への思い」を前提とするこの長崎で「誰もがよりよく生きる」ための「教育」を学ぶことの意味について受講生たちにお話しいただきました。
 講義を受ける前は、「教育といえば学校教育」「スポーツは選手がするもの」「プロ・スポーツ・チームは競技を見せるもの」と多くの受講生は考えていました。しかし、髙田氏がお話しくださった「教育」・「スポーツ」・「地域」・「平和」のつながりやそこから生まれる新たな可能性について受講生たちは大きな刺激を受けました。また、社会で活躍しつつ自らの疑問を大事にしながら研究し続ける髙田氏の姿勢から受講生はこれからの自らの生き方について考えました。「教育学」の入門としての意味もある本科目で髙田氏がお話しいただいたことは、受講生の教育学の学びの大きな糧となりました。

講義を行う髙田春奈氏
講義を行う髙田春奈氏

講義の様子
講義の様子