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産官学連携による鮮魚販売イベント「漁師直送・野母ん魚(のもんさかな)が大集合!」を開催

 2024年12月21日(土)、長崎大学水産学部は、野母崎三和漁業協同組合エレナ、長崎市との産学官連携プロジェクト「NOMON SAKANA 産学官連携PROJECT」の一環として、地産地消を推進する鮮魚販売イベント「漁師直送・野母ん魚が大集合!」を開催しました。

 このプロジェクトは、2023年12月に発足して以降、海洋未来創生コースに所属する学生を中心とした長崎大学水産学部生16名と清田雅史教授が中心となり、4回のワークショップや漁師・漁協・魚市場・直売所・スーパーマーケットでの現場体験を通じて進められてきました。その中で、漁師の時間的余裕の少なさ、魚の生産販売の収益性の低迷、地魚の消費量減少や、流通販売されにくい未利用魚活用の摸索といった長崎の水産業が抱える課題が浮き彫りになり、これらの解決に向けた地産地消の新たな仕組みづくりに取り組んできました。

 学生たちが考案したのは、地元スーパー内に「鮮魚直売コーナー」を設置する仕組みです。この取り組みでは、スーパーマーケットの利便性と漁師直売ならではの鮮度を組み合わせることで、地魚購入のハードルを下げるとともに、漁師の出荷負担を軽減し、売れ残りの課題にも対応しています。この仕組みによって、消費者が鮮度の高い地魚を手身に楽しめるだけでなく、地域漁業と魚食文化を支える持続可能な循環を生み出すことが期待されています。

 イベント当日、学生たちは店頭に立ち、野母崎三和漁協の定置網で獲れたカンパチやヒラスズキ、一般の流通ではあまり見られない未利用魚のカゴカキダイ、アイゴなどを販売しました。また地魚の試食会やお魚クイズ、魚ガチャ、模擬セリ体験、ペーパークラフトといった多様なプログラムが用意され、訪れた多くの来場者で賑わいました。

 本プロジェクトは今後も継続され、鮮魚の地産地消の推進を通じて、長崎の水産業が抱える課題の解決を目指していきます。なお、これらの取り組みは、海洋産業に新たな価値を創造し、地域と海の共生を目指す「ながさきBLUEエコノミー」プロジェクトの一環として進められています。

学生たちも店頭に立ち、地魚の魅力を伝えながら販売を行いました

学生が作ったお魚クイズに親子で挑戦
未利用魚のアイゴなど多くの地魚が販売
イベントのチラシ(表) イベントのチラシ(裏)