2025年04月18日
2025 年2月23日から3月1日にかけて、マレーシアのマラヤ大学寄生虫学分野から大学院生7名、教員1名を長崎大学に招へいし、「マレーシアと日本のフィールドワークに根ざした熱帯医学研究に資する若手人材の科学技術交流」プログラムが実施されました。
このプログラムに参加したマラヤ大学はマレーシアを代表する最高峰の大学であり、熱帯医学研究において重要な役割を果たしてきました。長崎大学とは 2024 年9月にMOUを締し、研究者および学生の交流を推し進める段階でのプログラム実施であり、今後の関係性にとって重要な布石となりました。今回の交流では、同大学から将来的に熱帯医学研究に貢献する優秀な若手人材が来日し、長崎大学熱帯医学研究所の最先端技術や研究手法を体験しました。
マレーシアでは従来、蚊媒介性感染症の研究が中心であり、マダニの研究はまだ発展途上の分野です。そこでプログラムで特に注目したのは、近年世界的に重要性が高まっているマダニ媒介性感染症の調査・研究手法です。長崎大学熱帯医学研究所の星友矩助教は、すでに 2019 年から大規模なマダニ調査を実施しており、その知見や技術をマラヤ大学の研究者と共有することで、両国の熱帯医学研究の発展を目指しました。
![]() マダニ調査のフィールドワーク 真剣な眼差しでマダニを採集する参加者たち |
さくらサイエンスプログラム活動レポート
「マラヤ大学と長崎大学の科学技術交流:次世代の熱帯医学研究に向けて」
URL : https://ssp.jst.go.jp/report/2024/k_vol063.html