高校生を対象に「ドローン プログラミング チャレンジ 2025」を開催
2025年8月4日(月)から7日(木)までの4日間、長崎大学文教キャンパスにおいて県内高校生を対象とした「ドローン プログラミング チャレンジ 2025」が開催されました。プログラミング言語を学び、小型ドローンの自動操縦に挑戦する講座で、今年で2回目の開催となります。長崎県教育委員会が主催、長崎大学教育開発推進機構アドミッションセンターが共催し、県内の全高等学校に参加者を募り、選考の結果6校から13名の生徒が参加しました。
参加者たちは、座学と実践を組み合わせた講座で、1人1台ずつ貸与されたドローンとPCを使い、Python(パイソン)というプログラミング言語の基礎から、ドローンに実装し自動操縦する方法を学びました。講義を担当したのは、長崎大学副学長で大学院総合生産科学研究科の山本郁夫教授(海洋未来イノベーション機構)、盛永明啓助教、深堀一成戦略職員。さらに、山本研究室に所属する工学部及び大学院総合生産科学研究科修士課程の学生が高校生をサポートしました。
学生たちも授業の司会進行を担当。高校生に寄り添いながら丁寧に指導を行っていました。 |
最終日の8月7日(木)には成果発表会として、6つのチームに分かれ、障害物が設置された課題コース上でドローンを飛行させ、飛行の正確さやタイムを競いました。地面に貼られた赤いテープなどの目印をドローンに搭載されたカメラで読み取り、リアルタイムで解析しながら進んでいきます。ほとんどのチームが障害物のフラフープをくぐることに成功し、そのたびに会場からは歓声が沸きました。
高さを調整してフラフープをくぐることに成功! |
同じコースでも各チームのプログラミングコードは多種多様で、工夫を凝らした戦術が見られました。 |
学生たちも「高校生の吸収力の高さに驚いた。一度指摘するとすぐに課題を解決してくれる」と振り返ります。 |
山本郁夫教授は「大学では半年かけて学ぶような内容を4日間で習得してくれ、大変レベルの高い試合でした。今回学んだプログラミング技術はあらゆる産業で応用できます。ぜひ大学でも学びを深め、将来は技術者や研究者として社会で活躍してほしい。」と期待を寄せました。
講評する山本郁夫教授 |
参加した高校生は、「プログラミングとドローンを同時に学べるまたとない機会と思い、参加しました。プログラミングはなぜエラーになるのか、なぜカメラが読み込まないのかが分からず難しかったけど、同時に一つ一つ改善していく過程が楽しく、貴重な経験になりました。将来の進路としても考えていきたいです。」と語りました。
本講座は、ドローンプログラミングを通じて、高校生が最新の科学技術に触れ、論理的思考力や課題解決力を養うことを目指しています。長崎大学では、次世代を担う人材育成の一環として、今後も長崎県教育委員会と連携しながら、このような実践的な教育プログラムを推進してまいります。
表彰式の様子。最優秀賞、優秀賞、優良賞のチームには表彰状が手渡されました。 |
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