2025年09月19日
2025年8月8日(金)、長崎大学は国連大学(United Nations University)との間で学術交流協定の調印式を執り行いました。国連大学は、1975年の設立以来、世界初の国際大学として、気候変動と環境、平和と安全保障、AIと技術革新など、地球規模の課題に取り組む教育・研究機関です。
調印式には、国連大学のチリツィ・マルワラ学長(国連事務次長)と長崎大学の永安武学長が出席し、両者が協定書に署名しました。また、本学からは西田理事(研究担当)、伊東理事(学生・国際担当)、グローバルリスク研究センターの春日副センター長をはじめとする関係職員が出席し、今後の連携に向けた意見交換が行われました。
今回の協定締結により、長崎大学は国連大学との連携を通じて、国連システムへの理解を深めるとともに、本学の研究成果を国連大学の教育・研究活動に活用する機会を得ることになります。今後は、国連大学環境・人間の安全保障研究所(UNU-EHS/ボン)やグローバルヘルス研究所(UNU-IIGH/クアラルンプール)との共同研究、共催イベントの開催、研究者の交流などが計画されています。また、国連大学の共同学位プログラムへの参加など、学生交流の可能性も検討されています。
本学のグローバルリスク研究センターに加え、核兵器廃絶研究センター、プラネタリーヘルス学環、熱帯医学・グローバルヘルス研究科他との連携も期待されており、今回の協定は、国際的な教育・研究活動のさらなる発展に向けた重要な基盤となります。
調印式後には、坂本キャンパスにてマルワラ学長による「Peace, Health, Technology, and the Power of Future Generations」をテーマとしたセミナーが開催され、AI技術の倫理的活用と政策形成に関する議論が交わされました。続いて、本学教員による研究発表も行われ、大学院学生からの活発な質問も交え、国連大学との今後の協力への期待が語られました。
長崎大学は今後も、国際機関との連携を通じて、平和で持続可能な未来の実現に向けた教育・研究活動を推進してまいります。
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