2025年09月29日
長崎大学教育学部では、文部科学省の「地域教員希望枠を活用した教員養成大学・学部の機能強化事業」に選定され、「長崎県の子どもたちが長崎県の教育を支えていく教師育成システムづくり」を掲げています。
その取組の一環として、2025年9月13日(土)、小・中・高校生に教職の魅力を伝える「教職セミナー」を実施しました。今回は、地元大学として多くの離島を有する長崎県の教員養成に貢献するため、離島市町の一つである新上五島町にて初めての出前型教職セミナーを開催しました。
今回の教職セミナーには、43名の小・中・高校生が参加しました。セミナーでは、現職教員や教育学部生による教職のやりがいや教育学部での学びなどに関する講話をはじめ、大学の授業の一コマを実際に体験できるワークショップ、さらには小・中・高校生が聞きたい内容を深掘りできるよう、現職教員と教育学部生を交えた少人数でのグループディスカッションを実施しました。
セミナー後に実施した振り返りアンケート結果(回答者40名)では、全員が「参加してよかった」と回答し、87.5%が「教職への興味関心が高まった」と答えています。自由記述には「このセミナーを受ける前は、学校の先生や大学生は大変そうだと思っていたけれど、先生方や大学生の話を聞いて、楽しいことやうれしいことがあることを知りました。マイナスな印象ばかり持っていたので、教員のよさが分かってとてもよかったです。進路についてもたくさん参考になりました。」(中学生)など、印象的な感想が多数寄せられ、本教職セミナーの強みである現職教員や教育学部生との生の交流の成果を実感しています。
本教職セミナーは、長崎県教育委員会をはじめ、開催市町の教育委員会及び小・中・高等学校から多大なご協力をいただくとともに、高い評価も得ています。また、保護者等をはじめ地域の方々からも称賛の声が寄せられています。今後も、本教職セミナーに参加した子どもたちが、学校教育や地域の未来を支える教員として活躍する日々を期待し、継続して取り組んでいきます。
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