2025年11月18日
長崎大学は、令和7年度から5年間、文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(Program for Forming Japan’s Peak Research Universities:J-PEAKS)」に採択されました。本学は「プラネタリーヘルスの実現を目指し、世界を牽引する大学へ」というビジョンを掲げ、地域社会と国際社会に貢献すべく様々な取り組みを実施しています。
この度、令和7年11月より3年間、ライデン大学で博士号を取得したBrett J Hos氏を、助教として採用することとなりました。この採用から、「プラネタリーヘルス」の実現に繋がる研究を期待しており、本学医歯薬学総合研究科・腫瘍医学分野にて、新規がん免疫療法の研究・開発に従事することになります。
令和7年5月に、本学の学長をはじめとした医学部や多文化社会学部の教職員がライデン大学を訪問し研究紹介を行ったことで、ライデン大学で博士号を取得したBrett J. Hos氏が、本学腫瘍医学分野で行われているがん免疫に関する研究・開発に関心を持ち、腫瘍医学分野の池田教授に相談を持ちかけたことが、今回の出発点となりました。
Brett J Hos氏は、ライデン大学医療センターの免疫学分野にてFerry A. Ossendorp教授の下で博士課程学生としてがん免疫研究に従事しました。その後、ロッテルダムのエラスムス医療センターの免疫学分野においては、新規PROTAC(タンパク質分解誘導キメラ分子)を用いたがん細胞排除方法の開発研究を行なっていました。これらはいずれも本学腫瘍医学分野において現在実施中の研究・開発に極めて関連が深く、Brett J Hos氏の学問的経験は本学腫瘍医学分野における研究を発展させ、がん免疫療法の治療成績を向上させ、そしてプラネタリーヘルスに貢献する上で大きなアドバンテージとなると期待されます。
また、Brett J Hos氏を本学腫瘍医学分野に迎えることは、我が国に活躍の場を求める国外の優れた若手研究者を受け入れて本学のプラネタリーヘルスの実現を推進する目的に合致すると共に、本学と協力関係にあるライデン大学との交流をさらに深める点でも意義が深いと考えられます。
着任後は、同分野での研究を展開するとともに、本学医歯薬学総合研究科および医学部における教育活動にも従事する予定です。今後の活躍と、両大学間の研究交流の一層の深化が期待されます。
(左から)川上医歯薬学総合研究科長、池田教授、永安学長、Hos助教、池松医学部長 |
研究内容について説明する様子 |
参考
長崎大学HP(J-PEAKS)
https://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/pickup/J-PEAKS/
長崎大学プラネタリーヘルス特設サイト
https://www.plh.nagasaki-u.ac.jp/
