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文教キャンパスにてキャンパスのプラネタリーヘルス再発見プロジェクトを開催

2026年2月6日(金)、「キャンパスのプラネタリーヘルス再発見プロジェクト(プラネタリーヘルス・キャンパス・ウォーク)」を文教キャンパスにて開催しました。

本プロジェクトは、「キャンパスウォーク」と題し、「地球に、地域に貢献できるキャンパスに」をテーマに、参加者たちが普段見慣れているキャンパスを共に歩き、プラネタリーヘルスの視点で見直してみようという趣旨で誕生しました。

例えば、プラネタリーヘルスを意識したキャンパス像について「気候変動、生態系の変化や災害リスクなどの地球規模の課題に対応したキャンパス像とはどのようなものか」「環境負荷の低減や生物多様性の保全、防災性の向上などを意識したキャンパス像とはどのようなものか」といった問題意識を持ちながらキャンパスを歩くことで、参加者がプラネタリーヘルスを他人ごとではなく、自分ごととして捉えることを目的としています。

当日は、11名の学生と、8名の教職員、計19名が参加。参加者は3グループに分かれ、それぞれが、あらかじめ設定された3つのルートに沿って緑地や建物周辺、共用スペースなどをプラネタリーヘルスの視点から観察し、気づきや課題を共有しながら約1時間かけて学内全体を巡りました。

キャンパスウォークの様子
安武理事(右から2番目)とアイデアを出し合う学生
安武理事と議論する学生 佐々木准教授と意見を交わす学生
グループディスカッションの様子 プレゼンテーションの様子


ウォーク終了後には、講義室内に場所を移し、各グループで気づきを整理。全体発表を通じて意見交換を行いました。学生たちは抽出した課題を、解決までに要する時間に応じて短期・中期・長期に分類し、施設部に提言しました。

【学生たちの提言(抜粋)】
・アナグマが生息する茂みがあるが、もっと隠れるスペースとなる茂みの拡充や木の実をつける樹木を植栽し、生態系を保護しつつ、人との共生を推進するべき。
・プラスチックごみが分別されずに捨てられているのが目立つ。分別するとどんな風にリサイクルされるか、環境にどんないい影響があるかを説明したイラストのポスターをごみ箱の近くに設置するのはどうか。
・食堂横の使われていないスペースを畑として貸し出し、野菜などを栽培することで資源循環を可視化し、食農に活かす活用を図ってはどうか。
・キャンパス全体に屋根や日陰が少ないので、ベンチ周辺などに植樹を行い、夏季でも学生が快適に過ごせる木陰を増やしてはどうか。

参加者の一人である総合生産科学研究科の井上聖隆さんは、「長崎大学が目指すべき未来をみんなで共有できてよかった。長期的な課題はもっと議論を深めてアイデアを出し合い学長に提言したい」と語りました。

また、教員からの参加者、工学部構造工学コースの佐々木翔准教授は今回の取り組みを振り返り、「身近な課題に学生自身が気付き、日々過ごすキャンパスに解決策を取り入れることで、歩いているだけで『プラネタリーヘルスを感じる』キャンパスを作ることに繋がる。そうするとまだ馴染みの薄いプラネタリーヘルス実現という大きなテーマを学生が自分ごととして受け止め、関心を持って行動するようになる」と述べ、学生が長崎大学の取り組みを日々実感、意識することでプラネタリーヘルスに共感するようになり、いずれ彼らが主体となって行動し、解決策を探究していく未来への期待を語りました。

長崎大学は今後も、キャンパスを「地球に、地域に貢献できるキャンパス」とすることを目指し、学生と共にプラネタリーヘルス実現に挑戦する場を作っていきます。

参考:長崎大学プラネタリーヘルス特設サイト:https://www.plh.nagasaki-u.ac.jp/