HOME > NEWS > 詳細

News

ここから本文です。

  • 教育・研究
  • 学生活動

#学生広報スタッフ執筆:「教育実習はなぜ必要? ―長崎大学での4年間の実践から―」

 学生広報スタッフを務める教育学部中学校教育コース4年の松尾です。今回は、私が経験した教育実習について紹介します。

教育実習はなぜ必要?
 早速ですが、教育実習はなぜ必要だと思いますか? 私も入学当初ははっきりと説明できませんでしたが、複数の教育実習を経験した今、教育実習は講義で身につけた知識や技術を総合的に活用し、実践的に体得できるとても良い機会だと感じています。実際に子どもたちと関わるからこそ、教科書や講義では得られない生きた学びを得ることができました。



   
長崎大学の教育実習の特徴
 教員養成課程のある大学では一カ月程度の教育実習を行う場合が多いと思います。長崎大学教育学部では、その一般的な教育実習に加え、4年間を通し、継続的に実践的な経験を積むことができます(図1参照)。1年次の参加観察実習を皮切りに、宿泊実習の引率(野外体験実習)、運動会などの学校行事(学習支援実習)などがあるので、従来の教育実習では触れる機会が少ない学校教育のあらゆる側面や現場の声に触れ、発達段階ごとの関連や相違点などを学ぶことができるのです。


(図1)教育学部パンフレットから抜粋

※教育学部パンフレットはこちらからご覧ください。
https://www.d-pam.com/nagasaki-u/2515264/index.html?tm=1#target/page_no=5

 また、各学年の学修過程に合わせて、「教育や子どもについての理解を深めること」から「より深い実践やより専門的な経験を積むこと」へと学びをステップアップできるように教育実習のプログラムが組まれています。3~4年の蓄積型体験実習では、離島・へき地実習と学習支援実習とがあり、私は「長崎でしか体験できない実習がしたい!」と思い、離島・へき地実習を希望して、実習を受けることができました。

※蓄積型体験実習の詳細は教育学部サイトの『特色ある教育と研究』をご覧ください。
https://www.edu.nagasaki-u.ac.jp/char/#section_01

離島・へき地実習で印象に残ったこと
 私が実習を受けたのは新上五島町の一番北にある北魚目小学校(きたうおのめしょうがっこう)です。全校児童21人の小さな学校で、どの学年も複式学級で授業が行われていました(2025年当時)。複式学級とは、例えば1・2年生で1つの学級というように、2つ以上の学年で構成される学級のことです。北魚目小学校では、教員が一方の学年を指導している間、もう一方の学年は、児童のみで学習していました。授業の手順が書かれたカードをもとに、子ども同士で話し合いながら学習を進めていました。この授業の光景を目の当たりにして、知識として知っていた複式学級を、初めて具体的に捉えることができました。教員が指導していない時間でも子どもたちだけで学びを深め合う機会を作ることで、一人ひとりが自主的に勉強に取り組む姿勢を育てていると実感しました。一方で、学年に1人しか児童がいない場合には子ども同士での話し合いができないため、少人数での学びには限界がある一面も痛感しました。



 大学で学ぶことと、教育実習で経験することは、どちらも大切ですが、やはり、見て感じる経験から得られる気づきの重みを知ったエピソードです。
 余談ですが、離島・へき地実習では、教育実習だけでなく、離島の魅力や現状を知ることができることも楽しみの一つです。休日には遠浅の砂浜が美しい蛤浜海水浴場や、潜伏キリシタンの歴史を伝える頭ヶ島天主堂を巡り、上五島を満喫しました。


 
最後に
 教育実習を通して、私は、実際に経験することで得られる学びの深さや多さを改めて実感しました。教育実習は、自分次第で、得られる学びが2倍にも3倍にもなります。授業の準備や児童への声のかけ方など教育実習中は大変なことが多くありますが、それを乗り越えた経験は大きな成長につながると思います。また学校以外の特性などに目を向けることとで、教員としてだけではなく社会人としての人間性の土台が培われるように感じました。

 これから教育実習に挑む皆さんには、ぜひ教育実習の機会を活用して、それぞれの学びにつなげてほしいと思います。また、教育学部を目指している高校生の皆さんにとって、少しでも参考になれば嬉しいです。


 この記事は長崎大学学生広報スタッフが執筆しました。 学生らしい言葉や表現で長崎大学ならではの魅力を学内外に発信しています