2026年05月15日
令和8年5月12日(火)、良順会館専斎ホールにおいて第43回「角尾学術賞」授与式及び受賞記念講演を挙行しました。
同賞は、長崎医科大学内科学第一講座を開講して以来、原爆で亡くなられるまで、約20年間、同医科大学の発展に尽力された 故 角尾 晋 元長崎医科大学長の胸像建立醵金を基金とし、同学長の功績を顕彰するため、医学の分野において特に学術的貢献のあった42歳以下の研究者を対象に本学医学部より毎年授与されているものです。
なお、昭和59年11月に第1回受賞者を選考して以来、これまで51名が受賞し、歴代の受賞者の中には、その後、本学医学部や原爆後障害医療研究所の教授に就任された方も多くいます。
本年度の角尾学術賞は、長崎大学病院消化器内科助教の高橋孝輔に授与されました。授与式では、医学部長より学術賞および目録が授与され、続いて受賞者の経歴紹介および挨拶が行われました。
その後、授賞記念講演として、高橋孝輔助教により、<超音波内視鏡を基盤とした膵癌の早期診断精度向上および低侵襲治療の標準化に関する研究>と題して講演が行われ、日頃の研究成果や今後の展望について紹介されました。
続いて開催された特別講演会では、角尾先生にゆかりのある先生方による講話が行われました。
はじめに、長崎大学名誉教授の永山雄二により、「我が研究生活を振り返って」と題した講話が行われ、長年にわたる研究活動を通じた経験と角尾先生の教え方や哲学を継承し、現役で研究を続けていることなどが語られました。
次に、長崎大学医学部 教授の辻野 彰により、「角尾先生の科学的精神:Der wissenschaftliche Geist(デア・ヴィッセンシャフトリッヒェ・ガイスト)」と題した講話が行われ、角尾先生の学問的姿勢や精神性について紹介されました。
最後に、長崎大学名誉教授の山下俊一により、「角尾学術賞受賞後の私の歩み―善きサマリア人たれ」と題した講話が行われ、角尾学術賞にまつわる歩みとともに、本学の放射線災害に係る取り組みや研究者としての姿勢について語られました。
今回は、角尾先生のご子息(孫・「妻への手紙」編集者)にもご出席いただき、辻野教授の発表において紹介された角尾先生の遺品についてご説明いただくとともに、積極的にご質問を頂くなど、活発な意見交換が行われました。
本講演会は、角尾学術賞の精神を継承するとともに、研究者としての歩みや学術に向き合う姿勢を改めて共有する貴重な機会となり、盛会のうちに終了しました。
![]() 医学部長から表彰状を授与される高橋助教 |
![]() 授賞記念講演を行う高橋助教 |
![]() 左から、原医学部長、受賞者の高橋助教、 推薦者の宮明教授(消化器内科) |
![]() 永山名誉教授による講話 |
![]() 辻野教授による講話 |
![]() 山下名誉教授による講話 |
![]() 角尾先生の遺品(東京帝国大学の卒業式で成績優秀者に天皇から下賜された「恩賜の銀時計」) |
![]() 4出席者との記念撮影(角尾先生胸像と) |
