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  • 教育・研究

国際共同研究入門カフェを開催~家族同伴編~

2026年6月10日(水)、文教キャンパスCROSS Nagasakiラウンジを会場に、国際共同研究入門カフェが開催されました。3月に続き2回目となる開催で、今回は「家族同伴編」というサブタイトルが付けられました。若い研究者の皆さんが海外で研究活動に取り組むにあたり、家族を同伴するにはどうしても様々な不安や分からないことが生じます。手続きは?渡航中の家財の保管は?子供の教育は?現地での家探しは?今回のカフェでは、研究者としてスタートを切った頃、実際に家族を伴って海外で研究生活を送ったことのある2人の研究者に、当時の経験を語っていただきました。

あらゆることに積極的に

総合生産科学研究科(工学系)の瓜田幸幾准教授は2013年、33歳の時、1年間、国際共同研究に携わるためフランスのトゥルーズに奥様と幼稚園に通うお子さんと共に渡航した経験をお持ちです。英語圏と違い、役所であってもフランス語以外の言語では全く相手にされないことも多いそうで、フランス語の話せる留学生や同僚の友人に何度も助けられたといいます。

現地の生活に馴染めるか心配だったお子さんは現地の幼稚園に通い、いつの間にかスラングめいた言葉を話すほど、あっという間に適応したとのこと。むしろ、仕事や幼稚園などを通して社会と繋がる機会が一番少なかった奥様への配慮が大切だった、と振り返ります。そして、家族同伴の渡航が良かったのは、現地での生活の幅が広がったことだと、瓜田准教授は話します。同僚家族との交流、子供の友人家族との交流など、一人では接点を持つことのない方たちとの交流が数多く生まれたそうです。大切なことは休日でも一緒に過ごせる友人を積極的に作ること。そして家族が一緒だからこそ休日にはあちこちに旅行に出かけ、文化や生活習慣の違いなど戸惑うことが多くても、それさえも家族みんなでめいっぱい楽しむことが出来たと語りました。

大切なことは信頼関係の構築

グローバル機構の森保妙子助教は、自身の短期海外研究に家族を同伴した経験と配偶者の長期海外研究に帯同家族として同行した経験の両方をお持ちです。短期であれ長期であれ、家庭と両立した国際共同研究を組み立てること、そのためには「パートナーとの信頼関係の構築」が何より重要だと語ります。パートナーとは家族のことと共同研究者の両方を指しています。共同研究において研究パートナーとの信頼関係の重要さは理解しやすい一方で、家族との信頼関係はそれ自体が当たり前と思い、意識しなくなりがちです。森保助教の場合、二人のお子さんが学校をなかなか休めない学年になると、家族全員での渡航が難しくなり、お子さんを国内外で二手に分けて生活するケースもあったそうです。そのような時はオンラインなど使えるものをフルに使って、意識的にコミュニケーションを密に継続していくことが大切だったと振り返ります。そして家族同伴の渡航が良いのは何よりも子供が海外生活経験を積む絶好の機会だからだ、とのこと。現地のコミュニティに入り、現地のミニスクールに参加するなど、旅行ではできない経験をすることはいずれ子供の大きな糧になるからこそ、海外共同研究の機会があれば、家族同伴をぜひ検討して欲しいと語りました。

また、森保助教はグローバル機構で「Nagasaki University Global Alumni Network(長崎大学グローバルアルムナイネットワーク)」(NUGAN)NUGAN - グローバル機構(国際連携部門)を担当しておられることから、「同窓生等連携による国際共同研究支援事業」アルムナイネットワーク国際共同研究支援事業 – 長崎大学研究開発推進機構についての紹介もありました。これは国際共同研究による長崎大学のアルムナイネットワークの拡大・充実を目的に、長崎大学教職員による、アルムナイと連携した国際共同研究を支援するプログラムで、1案件あたり、原則50万円の助成金が支払われます。国際共同研究に取り組むきっかけとして、このようなプログラムの活用も呼び掛けました。

質疑応答の後は懇親会も行われ、互いの経験やエピソードを語り合い、和やかなムードの中、カフェは終了しました。