2026年07月17日
2020年4月より、本学医学部は、研究者レベルでの国際交流の促進を目的として、学術交流協定を締結しているライデン大学(オランダ)およびヴュルツブルク大学(ドイツ)との間で「長崎大学医学研究基金奨学金(NUMF基金)」を運営しています。本プログラムでは、これらの大学から本学へ派遣される研究者に対し、最大3か月間の滞在費および旅費を支援しています。
2026年4月20日から7月14日まで、ライデン大学大学院修士課程「Health, Ageing, and Society」に所属する若手研究者のSyifa Permana氏を受け入れました。Permana氏は、本学医学部地域医療学分野の永田康浩教授の指導のもと、離島地域に居住する60歳以上の住民を対象に、文化的処方(Cultural Prescribing)と心理的ウェルビーイングとの関連について研究を行いました。
滞在期間中は、学術論文の執筆、統計解析の実施、研究の進捗に関するディスカッションなど、さまざまな研究活動に取り組みました。また、6月には永田教授とともに五島列島で実施された健康診断事業に参加し、多職種で構成される医療・保健専門職チームの活動を間近で見学する貴重な機会を得ました。地域住民の健康を支える現場を実際に訪問することで、地域包括ケアや離島医療への理解を深めることができました。
さらに、五島列島北部に位置する小値賀町を訪れ、東京藝術大学が主催するアートワークショップにも参加しました。地域住民との交流を通じて、芸術活動が人々のつながりや地域コミュニティの形成に果たす役割を実感するとともに、文化活動が社会参加の促進に寄与する様子を直接観察することができました。
研究活動に加えて、Permana氏は長崎の歴史や文化、豊かな自然にも触れました。長崎市内ではグラバー園や稲佐山、原爆資料館などを訪れたほか、大村市、波佐見町、雲仙市など県内各地を巡りました。滞在中には、日本人・外国人を問わず多くの人々と交流し、地域の食文化や生活文化を体験しました。
Permana氏は今回の滞在を振り返り、「専門的な知識や研究能力を高めるだけでなく、異なる文化や環境の中で視野を広げることのできた大変有意義な経験でした」と述べています。また、このような貴重な機会を提供してくださった長崎大学医学部ならびに、滞在中に温かく迎え入れ、支援してくださったすべての方々へ感謝の意を表しました。
医学部長表敬訪問(右から永田教授、原医学部長、Syifa氏) |
友人と長崎市内散策 |
稲佐山展望台からの長崎夜景 |
小値賀町で開催のアートワークショップに参加 |
五島列島で実施の健康診断事業の見学 |
友人たちと雲仙訪問 |
波佐見陶器まつりを散策 |
