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原爆犠牲者慰霊祭挙行

2026年8月9日(日)午前10時55分から医学部記念講堂において、学長、理事、医学部長、教職員ら約140人の出席のもと原爆犠牲者慰霊祭を執り行いました。本慰霊祭は、原爆死没教職員・学生898人の御霊を慰めるため毎年実施しており、今年は被爆81年目にあたります。

はじめに、式辞において原医学部長から、原子爆弾投下から81年を迎えるにあたり、原爆により長崎医科大学と附属医院が壊滅し、学生・教職員898名の尊い命が失われたことに深い哀悼の意が表されました。また、原爆の惨禍の記憶を決して風化させることなく次世代へ継承していく必要性とともに、今日の国際社会においても核兵器の使用が現実的となる危機的な状況であることに言及されました。

さらに、長崎大学が原爆後障害医療研究所を中心に、放射線被害の調査、被ばく医療の国際協力、教育・研究を通して、科学的・人道的な立場から核問題に取り組んできたことを紹介し、「継承と行動」の理念のもと、国内唯一の被爆医科大学として、核兵器の非人道性を訴え続けるとともに、科学と倫理に基づくグローバルな連携と実践を通じて、平和で健康な未来の実現に向けて取り組んでいく決意が述べられました。

式辞を述べる原医学部長

引き続き、原子爆弾炸裂時刻の午前11時2分に合わせて、参列者全員による黙祷が捧げられた後、医学部長をはじめとする大学関係者ら参列者全員による献花を行いました。

参列者全員による献花


つづいて、原爆後障害医療研究所長の中島 正洋教授から講話があり、原爆放射線の人体影響を調査・研究してきた長崎大学の歩みを紹介するとともに、核兵器の使用は地球という生きた有機体に対する究極の破壊行為であり、「核戦争に勝者は決していない」ことに言及されました。また、核兵器の廃絶は単なる政治的理想ではなく、地球という命のシステムを守るための喫緊の課題であることが述べられ、閉式となりました。

講話をする中島原爆後障害医療研究所長


慰霊祭終了後には、医学部福利厚生棟において、追悼懇談会を行い、医学部キャンパスは祈りの1日となりました。