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東日本大震災・支援活動

福島未来創造支援研究センター

(11)第3回川内の郷かえるマラソン

2018年05月15日

   4月28日、阿武隈山系の絶好な気象条件のなかで、第3回福島県「川内の郷かえるマラソン」大会が、約1800名のランナーの参加を得て開催されました。初回からのゲストランナーで、ボストンマラソンで優勝した川内優輝選手の凱旋走でもあり、川内家の母と兄弟3人をはじめ吉田香織選手など川内村応援団が多く集まりました。川内優輝選手は、今年も白バイ先導でのダントツのハーフマラソンを披露し、勇気と感動を与えてくれました。一方、これも3回目の参加となる本学原研の高村昇教授は、10Km走で部門別8位、総合順位30位の好成績を納め遠来賞も受賞しました。
   川内村は、原発事故直後の避難の翌年には村への帰村宣言をし、本学からの川内村復興支援拠点の活動が継続されています。事故後5年目に地元小学生のアイデアで実現した村おこしのマラソン大会は、村の老若男女によるコース途中の素晴らしい応援で、参加者の心を鷲づかみにしています。さらにランナー特典には、天山文庫、もりたろうプール、そしてかわうちの湯の3施設を一日無料入館で利用できます。なお、医療救護班も大過なく終了しホッとしていました。
   最後に、村のシンボルであるモリアオガエル由来の「かえるマラソン」ですが、困難を乗り越えて村へ戻った人々を応援すると同時に、遠来の客人を温かくもてなす川内村住民の真骨頂が盛り沢山な貴重な一日でもありました。