HOME > 大学案内 > 東日本大震災・支援活動 > コラム > (15)輝峰 北医体5連覇の偉業

東日本大震災・支援活動

福島未来創造支援研究センター

(15)輝峰 北医体5連覇の偉業

2018年07月31日

   福島県立医科大学(福島医大)硬式庭球部の学生指導部長は、甲状腺・内分泌学講座の鈴木眞一教授です。原発事故直後から医療監として、福島県と福島医大との橋渡しに奔走され、その後の県民健康調査事業の初代甲状腺検査部門長として困難な事業を立ち上げた功労者の一人でもあります。
   この5月末、福島市森合運動公園庭球場(全天候型テニスコート18面)で繰り広げられた北日本医科学生体育大会(北医体)の団体戦では、福島医大は岩手医科大学を下し、見事5連覇の輝かしい偉業を飾り、女子も準優勝という立派な成績でその努力の成果が実っています。無心にコートで白球を追う学生らの勇姿は、青春のひとコマであり、福島の原発事故を乗り越えてこの地で文武両道に励む決意と真摯さの現れでもあり、心から敬意を表したいと思います。
   医業とは、リスクの塊です。常に決断を迫られ、不条理や矛盾の中で、自らがその責任を背負う覚悟で、臨機応変の判断と最良の行動が求められる過酷な職業です。鈴木眞一部長の指導の下で、福島の悲劇を奇跡に変える大きな人材がいま育っていることを目の当たりにし、夏の東日本医科学生総合体育大会(東医体)での優勝はもとより、困難に立ち向かう学生らのレジリエントな将来を願わざるを得ません。