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東日本大震災・支援活動

福島未来創造支援研究センター

(20)第2回とみおか復興ロードレース大会

2018年10月15日

   2018年9月30日日曜日、福島県双葉郡富岡町では、前日のふたばワールド2018(浪江町)の各種催しに続いてのビッグイベントが開催されました。復興を後押しする第2回とみおか復興ロードレース大会です。台風24号が来襲する前のあいにくの雨の中、本学からは、高村昇先生のチームが参加され、春の川内村の大会に次いで大活躍でした。目玉は何と言っても、オリンピック金メダリストの高橋尚子選手の昨年に続く応援参加ですが、それ以上に参加者らには富岡町の現状を知ってもらい、復興に向けた大きな後押しとなりました。
   富岡町では、宮本皓一町長以下役場職員らが一丸となり、第二次復興計画を策定し、原発事故後7年半にわたる故郷からの離散を乗り越えて、帰還する【第1の道】・しないという【第2の道】の二者択一ではなく、今は判断できない(しない)【第3の道】を含めて、新たな住民も取り入れて魅力ある町づくりに努力しています。どの道を選んでも、富岡とのつながりを保ち続けられる町づくりの始まりです。
   そのような中、第2回の大会には約1,000名のエントリーがあり、雨の中でしたが、それぞれが健脚を披露しました。最後の登り道では、高橋尚子選手が疲れた選手にハイタッチをしたり、中には一緒に伴走したり、大変思い出深い1日となりました。一方、会場周辺の整備された各種施設とは裏腹に、未だ帰還困難区域が残り、2023年5月までには全面解除を目指す『特定復興再生拠点区域』が設定され、JR常磐線および夜ノ森駅周辺の開通整備が2019年度末を目安に進められています。これからも復興再生に向けた困難が続きますが、本学からも継続した支援と共同事業などを、2016年9月に設置した役場内本学復興推進拠点を中心に強化する予定です。