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東日本大震災・支援活動

福島未来創造支援研究センター

(26)新春のマラソン大会

2019年01月15日

   いよいよ平成最後の年を迎えましたが、元旦は恒例の冬の各種スポーツ競技で始まりました。中でもタスキをつなぐ悲喜こもごもの駅伝報道は、新春恒例の風物詩となっていますが、今年のNHK大河ドラマでは、西郷どんから一転し、日本マラソンの牽引者であった金栗四三氏が主人公です。
   東日本大震災、そして原発事故から8年を経過しようとしている福島県でも、復興応援マラソン大会が各地で開催されています。川内村や富岡町のマラソン大会は、新しい催しですが、震災前からのマラソン大会も伊達市ももの里や福島市、郡山市、会津若松市やいわき市など各地で、いろいろと楽しい企画と大会運営で人気を集めています。
   さて、福島市の吾妻連峰の麓には土湯街道がありますが、その途中の大きな敷地の中にあずま総合運動公園があります。2020年東京オリンピックでは、野球とソフトボールの会場となることが決まり、復興への後押しが期待されています。昨年12月9日に第21回あずま荒川トレイルランの大会がここで開催されましたが、初雪の中にも関わらず1,000名以上の参加者が健脚を競いました。雪がちらつく泥んこ道を走った後の暖かい豚汁スープ、そして雪見温泉の癒しのひと時は疲れを取り除いてくれます。
   震災から8年が経つと、復興の課題や局面も事故当初とは変化が見られます。生活インフラの向上施策と少子高齢化対策はいずこも重要な課題ですが、福島県では、環境放射線モニタリングと健康見守り事業を継続せざるを得ない特殊な事情が続いています。その中で、福島未来創造支援研究センターも本学ならではの強みを生かし、さらなる地域社会貢献ができるようにこの1年間尽力したいと存じます。
   今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。