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東日本大震災・支援活動

福島未来創造支援研究センター

(8)富岡町復興に向けて

2018年03月15日

   富岡町住民約1万6千人は、福島原発事故直後から川内村へ避難し、その後郡山市へ避難を余儀なくされました。事故前は花と緑に囲まれた豊かなまちでした。6年の困難な避難生活と町の荒廃を経て、とみおか診療所や複合商業施設さくらモール、災害公営住宅などの生活インフラの整備が進み、川内村に次いで、本学の復興推進拠点が帰還した町役場内に設置されています。原研から2名の助教が毎週交代で数日勤務し、放射線リスクコミュニュケーションをこの1年近く支援してきました。そして、7年目を迎え、現在約450名が町内居住者です(全体の約3%)。
   しかし、一部に帰還困難区域を抱え、これから特定復興再生拠点区域復興再生計画が始まります。JR常磐線と夜ノ森駅周辺の整備は、平成31年度末が目標ですが、すべての避難困難区域の解除にはあと5年近くかかる計画です。少しづつ居住者が増える中で、着実に再生が進むように、これからも富岡町と本学との包括連携協定に従い住民支援を継続する予定です。