森田 直輝 さん
医学部 医学科 2年 福岡県立筑紫丘高等学校出身
一般選抜 前期日程
(取材&撮影 2024年9月)
臨床現場に近い学びの場で
理想の医師像が見えてきました
映画やドラマなどの影響で幼いころから憧れていた医師への道。長崎大学医学部に入学し、2年生になって、その将来像は一層鮮やかになったと森田さんは話します。例えば、今年の前期に受講した解剖実習。一年次に学んだ基礎医学の知識を自分の目で確認して、人体の正常構造の基本を学習すると同時に、患者と向き合う職業への責任を感じたそうです。

また、大学病院で行われる手術を見学する機会もありました。友人が長崎大学病院の医局説明会に参加。教授と個人的に話したことをきっかけに見学を許され、森田さんも誘われたのです。「最先端医療を使った手術で、先生方の手技にくぎ付けになりました。何もかもに圧倒される光景でしたが、手術チームの会話の中に授業で覚えた医療用語があり手術の経過が分かったことに感動しました」。 日に日に明瞭になっていく理想の医師像をまっすぐに見つめ、着実に歩みを進めています。
2年生の後期、現在学んでいるのは免疫や感染症。学ぶうちに視野が広がり、様々な診療科に関心を持つようになっています。
高校3年時の学習プランを教えてください
秋は二次試験対策で筆記問題に集中
夏休みまでに各教科の全範囲を学び終えて、模擬試験などに慣れることを意識しました。
夏休みから秋にかけては、医学部を念頭においた二次試験(個別学力検査)に向けて、数学、理科、英語の筆記問題を集中的に解きました。大学を選ばず過去問を解いたことで、様々な傾向の問題に触れることができました。
11月からは共通テスト形式の問題に専念。社会など記憶科目を見直しました。共通テスト終了後は長崎大学の二次試験の過去問で傾向を掴む努力をしました。面接の対策にも力を注ぎました。
部活動と勉強の両立法を教えてください
部活も勉強も集中。メリハリをつけて
勉強がメインの高校時代でも部活は大事だと思います。僕はバドミントン部に所属していて(高校3年生の6月上旬に引退)、とにかく熱中していました。そこで勉強もおろそかにしないように
部活をご褒美と考え、「部活にいくために勉強を頑張ること」と自分にノルマを設けました。
授業や自主学習を頑張る張り合いが得られて、生活にメリハリがつきます。平日の夜は練習疲れで寝てしまうこともあるので、土日にできる限り休息をとり、復習と予習も進めることも気がけていた両立法です。
得意教科は数学。苦手な人にアドバイスを
なぜこの解法なのかを理解すること
数学の勉強で大事なことは「なぜこの解法なのか」を理解することだと思います。僕の場合はまず、例題で「なぜこの計算をするのか」「なぜこの公式を使うのか」などを論理的に考えます。そして、その解法は今後どう使うことができるか(例えば類似問題を思い浮かべるなど)を考えて、理解度を確かめながら学習を進めました。
時間をかけてでも解き方を理解して、自分の力にする作業をすると数学への苦手意識は軽減されるのではないでしょうか。
苦手科目の克服法を教えてください
苦手の原因が何かを見極めましょう
何が原因で苦手科目になっているのかを見極めることが大事だと思います。
苦手と感じている以上、自己流の勉強で探るには限界があると思います。僕は高校や塾の先生の指導に従いました。
文章を読むのが遅く、国語が苦手だったため、速読を訓練しました。ネットでオススメしている勉強法を参考にするのも良いと思います。

高校時代のユニフォームで挑んだ西日本医科学生総合体育大会。5回戦(ベスト64)まで勝ち上がりました。
   
自ら動くことで成長できる環境が整っています! 医学部独自のサークルもその環境の一つ

前述のように友人が医局説明会に参加したことから手術見学の機会を得られました。長崎大学病院の医局説明会は学生でも参加できると知り、興味のある診療科の医局説明会には積極的に参加したいと思っています。このように長崎大学医学部には自ら動くことで成長できる環境が整っていると感じています。

医学部独自のサークルも成長できる環境の一つです。医学部がある坂本キャンパスは文教キャンパスから20分(電車と徒歩)と近く、全学サークルに所属することも可能ですが、医学部独自サークルもとても多いんです。僕は医学部バドミントン部に所属しています。バドミントンを楽しみながら、先輩とも知り合うことができ、医学についてもいろいろ教えてもらっています。とくに、医学科生は、4年生の後期でポリクリ(ドイツ語のPoliklinikポリクリーニクに由来。病院の各診療科を回る臨床実習)を、6年生でクリクラ(clinical clerkshipクリニカルクラークシップの略。診療科を選択し医療チームの一員として診療に参加する臨床実習)を経験します。実習の前にどんな準備が必要かなど具体的な話を聞くことができ勉強になります。また、OB戦なども催しており、研修医とも交流できます。学生のうちから臨床の話を聞くことができ、将来につながる人間関係も築けると感じています。



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