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水産・環境科学総合研究科(環境生物工学研究室)の扇世史輝君が、第56回化学関連支部合同九州大会優秀発表賞(日本農芸化学会西日本支部)を受賞

水産・環境科学総合研究科(環境生物工学研究室)の扇世史輝君は、第56回化学関連支部合同九州大会(日本農芸化学会西日本支部)において、優秀発表賞(ポスター発表)を受賞しました。

受賞対象となった研究発表は、環境科学部の卒業研究から継続して実施している「塩生植物アッケシソウの根圏における必須微量元素マンガンに対する生理応答特性」です。

塩生植物アッケシソウの根圏における必須微量元素マンガンに対する生理応答特性は未解明でした。本研究では、日本国内では絶滅危惧種となっている塩生植物アッケシソウの金属類の浄化能力に着目し、特に必須微量元素として、またレアメタル資源としても重要なマンガンに対するアッケシソウの根の生理応答特性を解析しました。シーアスパラガスという名で食材としても親しまれているアッケシソウの対照として用いた、同じアカザ科に属するホウレンソウとの比較実験により、アッケシソウの根には一般的な植物の根とは異なるマンガン浄化機構が備わっていることが示されました。将来的には、鉱山排水や工業排水中に含まれるマンガンのファイトレメディエーション技術の発展に寄与することが期待できます。

こうした内容の発表が高く評価され、優秀発表賞を受賞しました。

日本農芸化学会西日本支部授賞式の記念写真

日本農芸化学会西日本支部授賞式の記念写真(右端:扇世史輝君)

賞状
賞状

(出典:http://nishinihon.jsbba.or.jp/presentation/presentation2019/56thkakan-2.html