教育・学生生活Education / Student Life

令和7年度入学者対象

新入学生の皆様へ

長崎大学へのご入学おめでとうございます。我々教職員一同,心から歓迎します。
皆様は,この長崎大学で何を学び,どのようなキャンパスライフを送ろうとされていますか。きっと専門知識をしっかりと身につけ,社会に羽ばたこうと思っておられるに違いありません。我々も皆様の希望が叶えられるよう十分にサポートしたいと考えています。
さて,大学での学びは皆様が選ばれた各学部のカリキュラムを中心に展開されますが,1年次から2年次前期にかけては,大学入学時までに培われてきた総合的な学力を前提に,大学での学びの基礎となる能力と態度を育成する教養教育を受講しなければなりません。教養教育は,高等学校までの学習から大学での学修への転換を図ると共に,長崎大学が掲げるディプロマ・ポリシーの基盤を形成するために非常に重要です。次に,本学のディプロマ・ポリシーを示します。

長崎大学は,4年間あるいは6年間の教育プログラムに定められた単位を修得し,

  1. 自ら学び,考え,主張し,行動することができる。
  2. 分野・領域を超えて活用できる汎用可能な技能を身につけている。
  3. 専門職業人や研究者としての基盤的知識・技能を習得し,高い倫理観を身につけている。
  4. 地球環境と社会の多様性を理解している。
  5. 主体性をもって他者と協働できる。
  6. 地域社会および将来世代に貢献するグローバルな視点を身につけている。
と認められた者に対し,学位(学士)を授与します。

このディプロマ・ポリシーは,長崎大学の理念に沿ったものであり,社会に羽ばたくために不可欠な資質・能力が含まれています。
21世紀は,新しい知識・情報・技術が政治・経済・文化をはじめ社会のあらゆる領域での活動の基盤として飛躍的に重要性を増す,いわゆる「知識基盤社会」の時代であると言われています。このため,長崎大学では,この21世紀の知識基盤社会で皆様が活躍するために必要な教育の一環として,教養教育では,「情報・データサイエンス科目」で,「Society 5.0」の実現に必要な数量的スキル強化を図り,自分が学びたい科目を選んで履修する「選択科目」で,人文・社会科学科目,生命・自然科学科目,社会連携・キャリア教育関連科目,言語・異文化理解科目及び留学支援コーディネート科目から各学部の特性に応じてバランスよく学修します。また,令和7年度から「プラネタリーヘルス科目」を新設し,人類と地球の抱える多様で相互に連関する問題群解決に向けて,総合大学として各分野の高い専門性を生かし,地球規模の課題への取組や,その受容性について多方面から捉えて学び,プラネタリーヘルスに向き合う姿勢「プラネタリーヘルスマインド」を身に付けます。これらのバラエティーに富んだ教養教育科目を学修することで,大学人としての素地を培っていただければと思います。
そして,4年後,6年後の卒業のときには胸を張って国際社会へ巣立って行かれることを希望しています。期待を込めて,皆様に最大限のエールを送りたいと思います。