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学長室

東北師範大学と長崎大学の学生交流覚書調印式における学長挨拶

2007年08月20日

本日,ここに中国の学術,とくに教育学研究の中心的存在であり,国際的にも活躍している人材を輩出している東北師範大学と長崎大学の学生交流に関する覚書が締結されましたことを,大変光栄に思っております。

最初に,本覚書の締結に向けてご尽力いただきました,尊敬する史寧中学長,安載鶴先生をはじめとする東北師範大学の皆様に,長崎大学を代表いたしまして厚くお礼申し上げます。
さて,長崎は古くから中国との結びつきの強い町であり,中国文化の影響を強く受けてきた土地柄です。
17世紀から250年以上続いた鎖国時代も中国からの文化,学問,情報は長崎を唯一の窓口として日本に伝えられました。
したがって,長崎は日本の中で,最も強く中国の学問や芸術文化の影響を受けて成長してきました。
現在も,長崎には当時の中国との交流を偲ばせる「眼鏡橋」,「孔子廟」,「唐寺」や,日本屈指の「中華街」があります。また,長崎在住の華僑の方々が中国の正月(春節)を祝う「新節祭」は「ランタンフェスティバル」となり,日本中の観光客を集めて,毎年,開催されています。

長崎大学は国際交流を「互いに誠意を持って交わることこそが,真の友好を深める」という精神で行っております。
大学の教育研究における新しい時代の新しい関係とは何でしょうか。それは学生ならびに若い研究者相互の国を超えた積極的な交流です。
両大学は学生ならびに若手研究者同士が行き来して,一緒に勉強し,一緒に研究できる体制を作らなければなりません。この学生交流覚書はその第一歩です。近い将来,東北師範大学キャンパスで長崎大学の学生・研究者が,また,長崎大学キャンパスで貴学の学生・研究者が交流し活躍する日の来ることを願っております。

今回の学術交流協定の締結は,東北師範大学教育科学学院の馬雲鵬院長,また長崎大学の橋本建夫学部長,堀内伊吹副学部長らによる交流から生まれました。

両大学の将来に新しい展望を切り開いてくださった,これらの教授に心よりお礼申し上げまして,長崎大学長挨拶といたします。 謝々。

長崎大学長   齋 藤   寛
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