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本院の看護師が福島県立医科大学教員へ就任

片峰学長(写真中央)、河野病院長(写真左)に挨拶する吉田看護師

片峰学長(写真中央)、河野病院長(写真左)に挨拶する吉田看護師

東日本大震災で東京電力福島第一原発事故の発生直後、福島入りして被ばく医療支援活動に尽力した本院の看護師、吉田浩二さんが9月1日付で福島県立医科大学にある災害医療総合学習センターの教員に就任します。

同センターは文部科学省の復興教育支援事業の一環として、2012年に開所。災害復興の最前線で活躍できるエキスパートの育成を目指し、災害医療、放射線被ばく医療の実践的教育や研修体制の確立を目的としています。同大学の学生をはじめ、福島県内の研修医や看護師の教育、さらには国内外から災害医療や放射線被ばく医療を学びたいという人たちを受け入れる予定です。同センターには本院で被ばく者医療に関わってきた熊谷敦史医師が副センター長として、地元の医療スタッフの育成や被災地域での健康調査などを担当しています。

吉田さんは本院で看護師として勤務する傍ら、2010年から長崎大学大学院で専門的に被ばく医療を学んできました。現在博士号の修得に励んでいます。福島県内では放射線被ばくの専門知識のある看護師として、現職の看護師や保健師らに正しい放射線の知識を伝えるなど、主に人材育成に関わる予定です。

吉田さんは8月27日、就任に先立ち、長崎大学の片峰茂学長と本院の河野茂病院長を訪問。「福島県の看護師育成に力を尽くしたい」と抱負を語りました。