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チェロとピアノの演奏に酔いしれる「東日本大震災のお話とチェロ演奏」を開催

「音楽には人を元気づけるパワーがある」。
チェロ演奏者の東北大学病院高橋明先生は患者さんたちに優しく語り始めました。

11月21日,1階コリドールにおいて高橋明さん,松本巧さん,陣野浩子さんを招き「東日本大震災のお話とチェロ演奏」を開きました。
高橋明さんは2011年3月11日,仙台市で自身も震災を経験。当時は脳神経外科の医師として患者を治療していました。

たくさんの被災者を目の当たりにし「これまでたくさんの人を治療してきたが,自分の手ではどうにもできないこともある」と医師としての限界を感じながらも,人命救助に尽くされていました。その直後の3月20日,音楽演奏会を開こうとのインターネットの呼びかけで,小学校や被災地を訪問し演奏をしたことがきっかけとなり,現在も各地を慰問しています。

この日は白鳥,ラルゴ,アリオールなどの演目を披露していただきました。
チェロの低音の響きとピアノの軽やかな演奏がコリドールに響きわたり,およそ50名の観客が演奏に酔いしれました。 高橋さんは「音楽の音色はその時々で変わります。それは,その場所で会う人の気持ち,パワーを吸収しそれが音色に反映するからです。私自身もたくさんの方にパワーをもらっています。」と話しました。

演奏を披露する高橋先生(チェロ)と陣野さん(ピアノ)
演奏を披露する高橋さん(チェロ)と陣野さん(ピアノ)

左より高橋さん、陣野さん、松本さん
左より高橋さん、陣野さん、松本さん