HOME > NEWS > 詳細

News

ここから本文です。

薬学部の学生が第27回バイオメディカル分析科学シンポジウム星野賞・研究奨励賞を受賞

近 年,社会の多様化に対する認識が高まるにつれ,何らかの障害のある人も障壁なく社会に参画できる機会が担保されるよう,様々な動きが見受けられます。そこ で長崎大学では,障害のある学生が,より平等かつ公平な教育を受ける機会を実現すべく,平成25年8月1日付で『障がい学生支援室』を設置しました。
ま た、平成24年12月に「障がいのある学生の修学支援に関する検討会報告(第一次まとめ)」がまとめられ,高等教育段階における障害のある学生への修学支 援について提言されています。平成25年6月には「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」が公布され,障害を理由とする差別の解消の推進が求め られています。
今後,長崎大学は障害のある学生に対してより積極的に支援するために学内体制を整備し,学生のみならず支援に携わる教職員への支援も行いつつ,障害のある学生も心地よく勉学できるコミュニティの構築を目指して参ります。
並行して,外部団体や組織との連携を図りつつ,修学のみならず,入学や就職活動においても配慮並びに支援を充実していく所存です。
ついては,高等教育段階における障害のある学生への修学支援について,我が国の現状や動向及び米国での状況を理解し,今後の長崎大学における修学支援を充実させることを目的として別紙のとおり記念講演会を開催しますので,多数ご参加くださいますようご案内いたします。
薬学部薬品分析化学研究室の吉見春香さん(薬学部薬学科5年)が、第27回バイオメディカル分析科学シンポジウム(平成26年8月20日・21日)で星野賞・研究奨励賞を受賞しました。

同賞は若手研究者、とくに学生の研究を奨励することを目的に、学会期間中に口頭発表した大学院生・学部生の中から優れた研究と認められたものに対して授与されるものです。

受賞対象となった「イムノコンプレキソーム解析法によるがん患者の血清中バイオマーカー探索」は、血清中に存在する免疫複合体(抗原-抗体複合体)の中から、肺がん患者に特異的な複合体を発見したというもので、スクリーニング検査などへの応用が今後期待される重要な知見として評価されました。


 

薬学部薬品分析化学研究室の吉見春香さん(薬学部薬学科5年)

薬学部薬品分析化学研究
吉見春香さん
(薬学部薬学科5年)

賞状

 

 

 

 

 

 

 

 

近 年,社会の多様化に対する認識が高まるにつれ,何らかの障害のある人も障壁なく社会に参画できる機会が担保されるよう,様々な動きが見受けられます。そこ で長崎大学では,障害のある学生が,より平等かつ公平な教育を受ける機会を実現すべく,平成25年8月1日付で『障がい学生支援室』を設置しました。
ま た、平成24年12月に「障がいのある学生の修学支援に関する検討会報告(第一次まとめ)」がまとめられ,高等教育段階における障害のある学生への修学支 援について提言されています。平成25年6月には「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」が公布され,障害を理由とする差別の解消の推進が求め られています。
今後,長崎大学は障害のある学生に対してより積極的に支援するために学内体制を整備し,学生のみならず支援に携わる教職員への支援も行いつつ,障害のある学生も心地よく勉学できるコミュニティの構築を目指して参ります。
並行して,外部団体や組織との連携を図りつつ,修学のみならず,入学や就職活動においても配慮並びに支援を充実していく所存です。
ついては,高等教育段階における障害のある学生への修学支援について,我が国の現状や動向及び米国での状況を理解し,今後の長崎大学における修学支援を充実させることを目的として別紙のとおり記念講演会を開催しますので,多数ご参加くださいますようご案内いたします。
大学院水産・環境科学総合研究科 海洋ベントス生態学(玉置昭夫教授)研究室に所属する竹内清治さん (博士後期課程3年) が、2014年度日本プランクトン学会・ベントス学会合同大会 (2014年9月4日〜7日;広島大学) においてポスター発表を行い、日本ベントス学会学生優秀発表賞を受賞しました。
発表演題:「競争圧緩和後の分布拡大に関わった埋在性二枚貝の潜砂能力」

発表内容:
有 明海中央部にある広大な砂質干潟 (3.4 km2) に生息する底生生物群集は、2004年から2008年にかけて、底魚のアカエイによる捕食 (Takeuchi and Tamaki, 2014) と台風による影響を受け、干潟全域におよぶ競争的優位種の除去 (競争圧の緩和) と、これまで劣位であった種の幼体 (埋在性二枚貝3種 (アサリ、ハマグリ、シオフキ) の稚貝)の分布拡大が起こりました (Takeuchi et al., 2013)。その後、新たな生息場で成貝になるまで生き残れたのはハマグリとシオフキに限られ、アサリは失敗しました。本研究では、この分布拡大の成否 に、それらの潜砂能力の差が関与していた可能性があることを明らかにしました。二枚貝にとって新たに利用可能となった生息場の砂は、それまでの生息場と比 べて動きやすく (地形変動が活発)、そのような環境下で二枚貝が定着するためには、高い潜砂能力をもつ必要があります。本研究は、アサリが主に減る時期である冬季の環境 条件、特に北西季節風が起こす波浪 (再潜砂の連続的強要)と夜間が長いこと (光条件の変化)が潜砂能力に与える影響に着目し、分布拡大成否の決定機構を解明することを目指しました。その結果、潜砂能力はシオフキ > ハマグリ > アサリの順であること、さらにそれは、3種とも暗黒条件下で著しく低下することがわかりました。このことは、砂の動きに対する二枚貝の脆弱性が晩秋から冬 季に高まる可能性を強く示唆しており、さらに連続的な再潜砂行動の強要は、アサリに対してのみ疲労現象を引き起こすことがわかりました。一方で、ハマグリ とシオフキは動きやすい砂に適応した行動特性を示し、高い潜砂能力を向上させるか維持することがわかりました。以上から、流動的な底質をもつ生息場への分 布拡大に成功した2種と失敗した種との間には明白な潜砂能力の差が存在し、この差はアサリの減耗が著しい冬季に顕在化することが示されました。また、本研 究の結果は、1970年代に有明海のアサリ漁獲量が著しく増え、その後減少が止まらない原因の解明にもつながっていくと期待しています。

引用文献:
Takeuchi, S., Takahara, Y., Agata, Y., Nasuda, J., Yamada, F., Tamaki, A., 2013. Response of suspension-feeding clams to natural removal of bioturbating shrimp on a large estuarine intertidal sandflat in western Kyushu, Japan. Journal of Experimental Marine Biology and Ecology 448, 308-320.
Takeuchi, S., Tamaki, A., 2014. Assessment of benthic disturbance associated with stingray foraging for ghost shrimp by aerial survey over an intertidal sandflat. Continental Shelf Research 84, 139-157.

 

受賞の様子

受賞の様子

賞状

賞状
※クリックで拡大されます(PDF1012.18 KiB)