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「市民シンポジウムin 長崎2014〜産業遺産,被爆遺構の保存と活用を考える〜」を開催

近 年,社会の多様化に対する認識が高まるにつれ,何らかの障害のある人も障壁なく社会に参画できる機会が担保されるよう,様々な動きが見受けられます。そこ で長崎大学では,障害のある学生が,より平等かつ公平な教育を受ける機会を実現すべく,平成25年8月1日付で『障がい学生支援室』を設置しました。
ま た、平成24年12月に「障がいのある学生の修学支援に関する検討会報告(第一次まとめ)」がまとめられ,高等教育段階における障害のある学生への修学支 援について提言されています。平成25年6月には「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」が公布され,障害を理由とする差別の解消の推進が求め られています。
今後,長崎大学は障害のある学生に対してより積極的に支援するために学内体制を整備し,学生のみならず支援に携わる教職員への支援も行いつつ,障害のある学生も心地よく勉学できるコミュニティの構築を目指して参ります。
並行して,外部団体や組織との連携を図りつつ,修学のみならず,入学や就職活動においても配慮並びに支援を充実していく所存です。
ついては,高等教育段階における障害のある学生への修学支援について,我が国の現状や動向及び米国での状況を理解し,今後の長崎大学における修学支援を充実させることを目的として別紙のとおり記念講演会を開催しますので,多数ご参加くださいますようご案内いたします。
平成26年11月15日(土),長崎大学文教スカイホールにおいて,一般社団法人国立大学協会九州地区支部会議との共催により,「市民シンポジウムin 長崎2014〜産業遺産,被爆遺構の保存と活用を考える〜」を開催しました。
本シンポジウムは,長崎市を中心に県内に残されている産業遺産や被爆遺構を保全し後世に引き継ぐとともに,これらを利活用して地域の活性化,学習体験の場にすることが求められていることから,これらの調査,保存,利活用に関する最新の話題を市民に提供し,官民一体となった今後の保存・利活用のあり方を議論することを目的としたものです。
開催にあたり,片峰茂学長から主催者挨拶,長崎県知事から来賓挨拶(代読),山下敬彦副学長から本シンポジウム開催趣旨の説明があった後,本学大学院工学研究科の松田浩教授,長崎原爆資料館被爆継承課の松尾隆課長から「長崎の産業遺産・被爆遺構の現状と課題」について基調講演が行われました。
引き続き行われたパネルディスカッションでは,長崎市長の田上富久氏,一級建築士の鉄川進氏,本学大学院工学研究科の松田浩教授及び安武敦子准教授をパネリストに迎え,各人から順に「産業遺産・被爆遺構と長崎市」,「歴史的建築物の保存のためのひとづくり」,「地方のインフラは誰が守っていくのか」,「遺産や遺構とまちづくり」について話題提供が行われた後,「官民一体となった保存と活用を考える」をテーマに議論が行われました。
本シンポジムには一般市民,自治体関係者等約130名の参加があり,参加者からは「官民一体となってどのような取り組みが行われているか知ることができた」,「人の営みの中での文化的景観の形成・維持の重要性が理解できた」,「年に数回,定期的に実施してほしい」等の意見があり,盛会裏に終了することができました。

片峰学長の挨拶

片峰学長の挨拶

田上市長による話題提供

田上市長による話題提供

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子