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エボラ出血熱関連 長崎市内病院の感染対策者向けに講話

2ヵ月ごとに開催している長崎市内20施設の感染防止対策合同カンファランスが11月28日、長崎大学病院であり、参加した医療関係者らはエボラ出血熱への対応などに熱心に耳を傾けた。

WHOや報道などによると、西アフリカではエボラ出血熱の感染が拡大し、死者は約7000人に及んでいる。日本では東京都内で一般病院に感染が疑われる患者が直接来院する事態になり、国などの対応策が見直されることになった。長崎大学病院では院内の医療スタッフをはじめ、受付などの事務職員も含めて、患者が来院した場合のシミュレーションに取り組んでいる。

講話では本院感染制御教育センターの泉川公一センター長がエボラウイルスや現在の感染拡大の状況、感染対策について説明。インフルエンザ流行の兆しがある中、エボラ出血熱に似た症状の患者さんが来院した場合を想定しておく必要性について強調した。参加者からも「エボラが疑わしい患者の定義は何か」「流行地域へ3週間以内の滞在歴がある患者さんが院内に訪れた場合、診療は一切しない方がいいのか」など質問が相次いだ。

刻々と状況が変わるエボラ出血熱への最新の対応などについて、長崎大学病院は12月6日午後4時半から、長崎市茂里町の長崎県医師会館で、県内の医療従事者を対象に緊急の講演会を開催する。申込は不要。参加無料。

講演に耳を傾ける医療関係者ら
講演に耳を傾ける医療関係者ら