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原爆犠牲者慰霊祭を挙行

   8月9日(日)午前10時55分から医学部記念講堂において,御遺族,学長,医学部長,教職員ら約320人の出席のもと原爆犠牲者慰霊祭が執り行われました。本慰霊祭は,原爆死没教職員・学生898人の御霊を慰めるため毎年実施されており,被爆70年目の節目を迎える今回の慰霊祭においては,現役医学部生の荒倉由佳さんが司会を進行されました。

   はじめに式辞において下川医学部長から,被爆70年にあたり,原爆によって壊滅し,混乱した中で,原子爆弾の影響を医学的に調査した長崎医科大学の医師や学生たちの精神を受け継ぎ,私たちは,言葉や文字,資料や科学的情報を常に発信することによって,かつて起きた悲惨な出来事を語り継ぎ,いつの日にか,地球上から戦争と核兵器がなくなることを目指すとの決意が述べられました。

   引き続き,原子爆弾投下時刻の午前11時2分に合わせて,参列者全員による黙祷が捧げられました。

   つづいて,下村博文文部科学大臣から挨拶(代読)及び本学名誉教授の朝長万左男氏から原爆復興70周年記念講話をいただき,その後片峰学長ほか大学関係者,御遺族ら参列者全員による献花が行われました。

   献花の後,ご遺族を代表して青木克己氏よりご挨拶をいただきました。

   式典の最後に,原爆復興70周年記念事業実行委員会委員の永山共同代表により本事業の説明が行われ,引き続き,原子爆弾災害調査票(※)の移管セレモニーを執り行いました。

   慰霊祭終了後,原爆復興70周年記念事業により新設されました献花台に参列者の皆様をご案内し,つづいて医学部福利厚生棟において,学徒遺族会,教職員遺族会及び看護婦遺族会合同の追悼懇談会が行われました。

 

※原子爆弾災害調査票
   本学部の前身である長崎医科大学の調来助博士の調査班が1945年10月から12月にかけて長崎の被爆者らの被爆状況や健康状態など60項目について約6千人から聞き取りを行い,作成されたもの。1951年に原爆障害調査委員会に移り,調博士の死後,1990年にご遺族から放射線影響研究所に寄贈され,今回被爆70年を機に本学への移管。

厳粛な雰囲気の慰霊祭会場

厳粛な雰囲気の慰霊祭会場

式辞を述べる下川医学部長

式辞を述べる下川医学部長

原爆復興70周年記念講話を語る朝長氏

原爆復興70周年記念講話を語る
朝長氏

参列者による献花の様子

参列者による献花の様子

 

挨拶を述べる原爆復興70周年記念事業実行委員会代表の永山原研所長

挨拶を述べる原爆復興70周年
記念事業実行委員会代表の
永山原研所長

ご遺族を代表して挨拶される青木氏

ご遺族を代表して挨拶される
青木氏


新たに設置された献花台

新たに設置された献花台

原子爆弾災害調査票の移管セレモニーの様子

原子爆弾災害調査票の
移管セレモニーの様子