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附属図書館の上野彦馬撮影写真集が化学遺産に認定されました

このたび、附属図書館が収蔵する上野彦馬撮影写真集「武藤アルバム」が日本化学会の化学遺産に認定され、平成28年3月26日に同志社大学で認定証贈呈式が行われました。

「武藤アルバム」は、長崎高等商業学校の武藤長蔵教授のコレクションの一つであり、幕末から明治初期に上野撮影局を訪れた様々な人々の鮮明な写真を多数収載しています。認定対象となった「日本の写真化学の始祖「上野彦馬」関連資料」は、他に次の資料群から構成されます。

?『舎密局必携』(上野家伝来初版本):産業能率大学所蔵
?ガラス湿板写真:日本大学所蔵
?上野彦馬使用写真機:長崎歴史文化博物館所蔵
?写真術忘備録、撮影術実験録:産業能率大学、日本大学芸術学部所蔵

上野彦馬は、我が国写真の開祖として有名ですが、幕末から明治初期に化学の教科書として広く使用された『舎密局必携』を刊行するなど、日本における化学の発展と指導に大きく貢献した草創期の化学者でもありました。写真撮影に必要な薬剤の調製や処方の研究を晩年まで続けるとともに、写真及び化学の分野で多くの門下生を育てました。

日本化学会化学遺産認定証

日本化学会化学遺産認定証