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原爆犠牲者慰霊祭を挙行

   8月9日(火)午前10時55分から医学部記念講堂において,御遺族,教職員ら約250人の参列のもと原爆犠牲者慰霊祭を執り行いました。本慰霊祭は,原爆死没教職員・学生898人の御霊を慰めるため毎年実施しており,今年は被爆71年目にあたります。

   はじめに,式辞において下川医学部長から,私たちの71年間の平和は先の戦争や原爆で亡くなった人々の犠牲のうえに成り立っており,その悲惨な歴史を繰り返すことがないようにという人々の強い意思に支えられていること,長崎大学医学部及び原爆後障害医療研究所は,原子爆弾の真実を医学的に調査,解明,公表し,原爆生存者の健康管理や各地の放射線災害への対応を通して国際社会に貢献し続けることが,核兵器使用に対する最も強い抑止力となり,また,核兵器廃絶への強い想いを持ちながらアメリカの核兵器を含む軍事力に国家の安全保障が依存しているという私たち自身に内在する矛盾を解決することにつながると信じている,との話がありました。

   引き続き,原子爆弾投下時刻の午前11時2分に合わせて,参列者全員による黙祷が捧げられた後,片峰学長をはじめ大学関係者,御遺族ら参列者全員による献花を行いました。

   続いて,長崎大学核兵器廃絶研究センターの鈴木達治郎センター長から,世界が「第3の核の時代」に入っていること,オバマ米国大統領の広島訪問の意義と課題,核兵器廃絶に向けて今後何ができるかについての講話がありました。

   最後に,遺族を代表して青木克己氏からのご挨拶をもって閉式となりました。

    慰霊祭終了後には,医学部福利厚生棟において,学徒遺族会,教職員遺族会及び看護婦遺族会合同の追悼懇談会を行い,医学部キャンパスは祈りの1日となりました。

式辞を述べる下川医学部長
式辞を述べる下川医学部長

参列者による黙祷(1)
参列者による黙祷

参列者による黙祷(2)
参列者による黙祷
ご遺族を代表して挨拶される青木氏
ご遺族を代表して挨拶される青木氏
参列者による献花
参列者による献花
厳粛な雰囲気の慰霊祭会場
厳粛な雰囲気の慰霊祭会場
講話をする鈴木核兵器廃絶研究センター長
講話をする鈴木核兵器廃絶研究センター長