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平成28年度動物慰霊祭を挙行

   9月8日,先導生命科学研究支援センター動物実験施設横の動物慰霊碑前において,動物慰霊祭を,施設利用者及び関係者約110名参列のもと執り行いました。

   参列者全員により黙祷が行われた後,小守壽文先導生命科学研究支援センター長から,
「近年、生命科学は目覚ましい発展を遂げていますが、その成果の多くは動物実験に依存したものであり、動物実験による恩恵は、広く人類の福祉に貢献しているものであり、実験動物たちの犠牲のうえに人類の生存と繁栄があることを忘れることはできません。
   また、実験に関連して生命を失った動物に対して謝恩の志を捧げるばかりでなく、生存中の動物に対する道義的・倫理的な扱いに、可能な限り配慮しなければなりません。動物愛護に配慮しつつ,科学的観点に基づく動物実験等を実施するための基本理念である3Rの原則、苦痛の軽減、使用数の削減、代替法の活用を遵守し、研究を遂行してまいります。」と慰霊の辞が述べられました。

   引き続き,施設利用者を代表して医歯薬学総合研究科の坂井詠子助教から,「私たちは複雑な生命現象の解明や,疾病の原因究明,及び治療法の開発のため,日々さまざまな研究を懸命に行っております。これらは全て人類の福祉に貢献するために行われているものです。正確で再現性の高い結果を得るためには,多数の実験動物を使用しなければなりません。これら実験動物の尊い生命の犠牲のおかげで,私たちの研究が成り立っていることを改めて思い起さなければなりません。動物実験以外の方法はなかったのか,常に繰り返し検討し,やむを得ず動物実験を行う場合には動物愛護の精神にのっとり,犠牲になった動物たちに深い尊敬と感謝の心をもって研究を遂行することを誓います。」と慰霊の辞が述べられました。

   その後,大沢一貴先導生命科学研究支援センター比較動物医学分野長から挨拶があり,最後に参列者全員による献花が行われました。

参列者全員による黙祷 小守センター長による慰霊の辞 動物慰霊碑
参列者全員による黙祷 小守センター長による慰霊の辞 動物慰霊碑