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山下俊一理事・副学長及び下川功医歯薬学総合研究科長らがカザフスタン共和国の学術交流協定締結校等を訪問し、長崎とカザフスタン共和国関係機関との学術交流の進展に努めました

  8月26日から9月1日にかけて山下俊一理事・副学長、下川功医歯薬学総合研究科長らがカザフスタン共和国のセメイ市とアルマティ市を訪問し、学術交流協定校を中心に交流を深めました。20年来の交流が続くセメイ医科大学ではジュヌソフ新学長、デュスポス国際担当副学長らと会談し、第13回アチャバロフ記念国際会議のシンポジウム前日に、長崎大学医学部の長崎国際医学生奨励賞を2名の優秀な医学生に授与しました。同奨励賞(長崎賞)においては、1998年以降これまでに合計33名の現地医学生を顕彰しています。
   8月29日はセメイ(セミパラチンスク)核実験が開始ならびに閉鎖された日という記念日であり、国連により核実験に反対する国際デーに定められています。毎年開催されている核実験場閉鎖記念モニュメント前での記念式典には、山下理事が市長共々参加し、長崎からの平和のメッセージを述べました。同時期に開催された州立がんセンターの病理マスタークラスの講習会には、原爆後障害医療研究所の中島正洋教授、橋口慶一助教、医学部法医学講座の池松和哉教授、大学病院病理医育成・診断センターの新野大介教授ら4名が講師として招聘され、講演と質疑応答など多忙を極めました。
   8月31日アルマティ市でのシズガノフ国立外科科学センターでは、メデウベーコフ副院長との協議で学術交流協定の延長が合意されました。本センターでは江口晋教授らのグループが、肝移植などの医療協力を行い着実な実績をあげています。同日のアスフェンディヤーロフ・カザフ国立医科大学(旧カザフ国立医科大学)訪問では、ヌルゴジン新学長と歓談し、これまでの交流実績に加えて新たな共同事業が協議されました。
なお、この間、長崎・ヒバクシャ医療国際協力会の会長である長崎県医師会の蒔本恭会長、米満伸久常任理事、さらに国立病院機構長崎医療センターの前田茂人先生も同行され、カザフスタンと長崎との長年にわたる多角的、多面的な交流実績が評価され、将来への飛躍に向けて双方の更なる努力が表明されました。
セメイ医科大学での2017年度長崎国際医学生奨励賞受賞者の医学生2名 核実験閉鎖記念のモニュメント
 写真1.セメイ医科大学での2017年度長崎国際医学生奨励賞受賞者の医学生2名  写真2.核実験閉鎖記念のモニュメント
核実験閉鎖記念のモニュメント シズガノフ国立外科科学センターでの学術交流協定書延長の合意
 写真3.平和宣言終了後のセメイ市長と関係者  写真4.シズガノフ国立外科科学センターでの学術交流協定書延長の合意
アスフェンディヤーロフ・カザフ国立医科大学での新学長表敬  
 写真5.アスフェンディヤーロフ・カザフ国立医科大学での新学長表敬